出刃包丁の名前の由来は「出っ歯!」文献にも残る意外な語源とは

ハルちゃん
ハルちゃん
出刃包丁の名前の由来ってなんですか?
出っ歯です。
みーちゃん
みーちゃん

出刃包丁と出っ歯、発音は似ていますがどのような関係があるのでしょうか?
  
詳しくは記事に書いてあるのでお読み下さい。



2つある!出刃包丁の名前の由来

出刃包丁の名前の由来 その1(開発者が出っ歯だった)

  
出刃包丁の名前の由来は、開発した職人さんが出っ歯だった事です。
  
出っ歯の人が作ったので「出っ歯包丁!」
  
語源が「出っ歯」なんです。
  
「出っ歯包丁 → 出歯包丁 → 出刃包丁」と次第に変化したそうです。
  

出刃包丁の名前の由来 その2(刃が分厚い)

  
出刃包丁は普通の包丁に比べて、刃の部分が分厚いのが特徴です。
  
普通の包丁の厚みは2mm弱程度ですが、出刃包丁は5mm・8mmなど分厚さです。
  
断面的に見ると分厚く刃が出ているので「出刃包丁」と呼ばれるようになったと言われています。
  

2つの説で有力なのは語源でもある「開発者が出っ歯だった説」

出刃包丁は江戸時代に大阪の堺市で開発されました。
  
江戸時代に書かれた「堺鑑(さかいかがみ)」という書物では出刃包丁についての記載があります。

「その鍛冶、出歯の口もとなる故、人呼んで出歯包丁と云えり」

出っ歯の人が作ったから出刃包丁という意味ですね。
  
この書物がある事から、「出っ歯」が語源であり、「開発者が出っ歯だった説」が有力とされています。
  

出刃包丁は元々は鉄砲職人が作り始めた物だった

江戸時代になると鉄砲や刀が徐々に作られなくなり、職人は仕事が減り困っていました。
  
困った職人たちは転業し、出刃包丁を作るようになります。
  
これまでの経験や、培ってきた技術を持ってすれば、出刃包丁を作る事は難しくなかったでしょう。
  
その後、さらに技術が磨かれ、品質の高い出刃包丁が次々に作られるようになります。



出刃包丁とは

出刃包丁は、魚をさばくために作られた包丁です。
  
刃の幅が広い、分厚い、重いなどの特徴があります。
  
現在では様々な形があり、魚だけでなく肉を切る時な度にも使われています。
  

出刃包丁の種類

出刃包丁には様々な種類があります。

本出刃包丁

  
本出刃包丁は、出刃包丁の中でも、刃の幅が広く、重くて丈夫に作られています。
  
魚の硬い骨も簡単に切ることができます。
  

相出刃包丁

  
本出刃包丁よりも、やや刃の幅が狭い包丁で、一般の人にも使いやすいサイズです。
  
中出刃包丁とも呼ばれています。
  

薄出刃包丁

  
相出刃包丁よりも、細く薄く作られた包丁です。
  
軽めの出刃包丁なので、小回りがきき使いやすく作られています。
  

小出刃包丁

  
小出刃包丁は、小さなサイズの出刃包丁です。
  
本出刃包丁をそのまま小さくしたようなイメージですね。
  
小さな魚をさばくのに適しています。
  

左利き用の出刃包丁がある

出刃包丁には、両刃・片刃があり、片刃の場合は左利き用・左利き用とわかれています。
  
両刃は刃の断面が左右対称なのですが、片刃は左右非対称。
  
魚など切るものに対して刃が斜めに入るので、左利き用が作られています。
  

良い出刃包丁の選び方

良い出刃包丁の選び方 その1 (切れ味)

  
切れ味が良いのは、包丁の絶対条件です。
  
切れないと怪我をする危険もあるし、料理も楽しくありません。
  
切れ味は包丁の材質が硬いものの方がいいようです。
  

良い出刃包丁の選び方 その2 (研ぎやすさ)

  
包丁もメンテナンスが必要で、しばらく使っていると切れ味が悪くなります。
  
研ぎやすい包丁は、少し研ぐだけで切れ味が復活します。
  
研ぎにくい包丁は刃が欠けてしまったり、さらに切れ味が悪くなってしまうことがあるそうです。
  
一般的には、硬い材質の方が研ぎやすいようです。
  

良い出刃包丁の選び方 その3 (材質)

  
切れ味が良い、研ぎやすい。
  
これらの条件を満たすには、硬い材質の包丁を選ぶ必要があります。
  
出刃包丁に使われる材質は鋼とステンレスです。
  
硬いのは鋼の方ですが、それぞれに利点・欠点があります。

利点 欠点
・切れ味が良い

・研ぎやすい

・錆びやすい
ステンレス ・錆びにくい
・手入れしやすい
・研ぎにくい

良い出刃包丁の選び方 まとめ

  
良い包丁選びは、手入れのしやすさ・切れ味のどちらを重視するかによって変わってきます。
  
鋼の方が人気があるようですが、自分に合ったものを選ぶのが一番ですね。
  
プロの料理人は鋼を使っています。
  
包丁の手入れも仕事のうちですし、何よりも切れ味が大切なのでしょうね。
  

料理人シェア90%の「堺包丁」

出刃包丁の発祥地である大阪の堺市では、「堺包丁」と呼ばれるブランド包丁が作られています。
  
昔から受け継がれた技術や伝統を守り作られている包丁は高品質で、業界でのシェアは90%超え。
  
人気の秘密は切れ味の良さとのことです。
  
一度使うと他の包丁は使えないのでしょうね。
  
刃の形を作る鍛冶師と、刃先を作る研師。
  
分業し専門性を高めることで、高品質の包丁が作られているようです。



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