ゾウはコミュニケーションに超低音を使っていた!その驚きの方法とは

ゾウはコミュニケーションをとる時に、超低音を使い、10km離れた場所にいる仲間とも会話をすることができます。その驚きのコミュニケーション方法、気になりませんか?
  
この記事では、ゾウのコミュニケーション方法や能力についてお伝えします。



ゾウは超低音でコミュニケーションをとっている

ゾウは話すことが大好きで、私たち人間と同じように「おはよう」と挨拶したり、世間話をしたり、他にも日頃からコミュニケーションをとり様々な情報交換をしています。
  
なんと、ゾウが使っている言葉は100種類近くもあるんだとか!
  
ゾウが仲間とコミュニケーションをとる時には、あの大きな体を使って、10ヘルツ前後の超低音(超低周波音)を発し、最高で120デシベルくらいの非常に強い音を発します。
  
ヘルツ、デシベルで表されるものがどうものかというと。

ヘルツ(Hz)で表される数字は、数字が低いほど低い音を、数字が高いほど高い音を表しています。

人間が聞き取れるのは20ヘルツ〜20000ヘルツの範囲です。ゾウの声の声は10ヘルツ前後なので、ゾウの声は人間には聞こえません。

デシベルは(dB)で表される数字は音の大きさを表していて、数字が小さいほど静か、大きければうるさくなります。

60デシベルを超えると「うるさいな」と感じ始め、80デシベルはパチンコ屋の店内にいる120デシベルとなると飛行機のエンジンの近くにいるくらいの音量です。

ゾウの発する超低周波音は私たち人間の能力では聞くことができない、ものすごく低い音であること。ゾウがものすごく大きな声が出せる動物なのだということがわかります。
  
ゾウは体がとても大きいですし、動物園で何度か聞いたことがある鳴き声も確かに大きな声でしたが、まさか飛行機のエンジン音と同じくらい大きな声が出せるなんて驚きました。
  
しかも、ただ大きな声が出せるだけではなく、人間と同じように話す相手との距離や周囲の状況によって声の大きさを変えたりしているというので、更に驚きます!
  
この超低周波音は人間には聞こえない音なのですが、聞こえていなくても聞き続けてしまうことで、頭痛や不眠などを引き起こることがあるのだとか。
  
超低周波音とはなんともすごいものなのですね。
  

ゾウは10km離れている仲間ともコミュニケーションがとれる

  
ゾウの最もすごいところは、10km離れている仲間ともコミュニケーションとれるところです。10kmの距離ってピンときませんが、時速60kmの自動車でも10分かかる距離だと考えると・・・。すごい!!!
  
流石に、誰の声かというのを識別するのは10km離れていると難しく、2.5kmくらいが限界だそうですが、それでもスマホもないのに10kmも離れた場所にいる仲間と会話ができるなんて、私たち人間には考えられないことです。
  
ゾウがなぜ10kmも離れた仲間と会話ができるのか。
  
その秘密こそが、ゾウが発する超低周波音と力強い声なのです。
  
超低周波音は地面や空気などに吸収されにくいので、音が消えずに遠くまで伝わりやすいという特徴を持っています。
  

ゾウは足の裏でもコミュニケーションがとれる

ゾウはとても聞き上手な動物なので、仲間の発した言葉を、耳だけではなく足の裏を使ってキャッチして聞くことができます。
  
仲間のゾウが超低周波音を発すると、それが振動となって地面を伝って行きます。その振動を足の裏で感じ取り、それが足の裏から骨に伝わり、骨から耳に伝わります。
  
これが、ゾウが足の裏でもコミュニケーションがとれる秘密なのです。
  
私たちが使っている「骨伝導イヤホン」もこれと同じ仕組みです。
  
特別な道具を使わなくても骨伝導で音を聞くことができるなんて、しかも足の裏でも感じることができるなんて。ゾウは本当に素晴らしいコミュニケーション能力を持っています。
  
足の裏で情報をキャッチすること関しては、10kmどころではなく、30km〜40km離れていても可能なのだとか。
  
30kmとは、だいたい東京ー横浜くらいです。
  
これほど離れている相手と何の道具も使わずにコミュニケーションがとれるなんて、その能力の高さには驚かされます。


ゾウは津波を予知できる

  
ゾウが足の裏でキャッチする超低周波音は、仲間の声だけではありません。
  
地震や津波などの災害が発生する時には超低周波音がするのですが、この音もゾウは感じ取ることができます。
  
2004年にインドネシアのスマトラ島沖で地震が発生した時には、大きな津波が発生しましたが、海岸近くにいたゾウは、津波がくることを察知し、津波がくる前に山の上に避難をしていたといいます。
  
日本では津波が発生する時の超低周波音を感知して、いち早く危険を察知する「津波センサー」というものが製品化されています。
  
「骨伝導イヤホン」も「津波センサー」も人間が研究し開発したものですが、それがもともと備わっているゾウって一体何なのでしょうか。私たちが想像している以上にものすごい能力を持っています。
  

ゾウの言葉は100種類

  
ゾウの言葉は100種類ほどあると言われています。
  
一番に思いつくのは、人間にも聞こえる「パオーーン」という鳴き声ですが、これは驚いたときに使われる言葉のようです。おそらくゾウの言葉の多くは人間には聞こえないのでしょうね。
  
ゾウの保護活動をされている方が、あるインタビューの中で、「ブルルルルル」と唇を震わせながら低音を発する時は「レッツ・ゴー」や「集まれ」という意味だと話をされていました。他にも言葉がたくさんあるとのこと。
  
様々な研究がされていますし、いつかゾウの言葉がわかって、ゾウとコミュニケーションを取れる日がくれば面白いですね。
  

人間の声も聞き分けることができる

ゾウはコミュニケーション能力が高いだけではなく、ものすごく頭がいい動物です。
  
記憶力がものすごく良くて、一度出会った仲間のことはいつまでも覚えている。また、水や食料がある場所や危険な場所など、自分たちが住んでいる場所やこれまで移動した場所の特徴など、全て覚えているのだとか。
  
さらに、一度会った人間のことも覚えているし、人間の声や言語も聞き分けることができるというから驚きます。
  
人間に飼育や保護されているゾウの場合、優しく接してくれた人間にはゾウも懐き挨拶をしたり甘えたりするけれども、嫌なことをした人間に対しては攻撃的になるそうです。
  
感情があって、好き嫌いもはっきりしていて正直者で可愛いですね。
  

ゾウを飼いたいなら

  
ゾウはコミュニケーション能力が高く頭も良く、つぶらな瞳に大きな体で見た目も可愛い!鼻とか背中に乗って遊んだりしたら楽しいだろうな!なんて想像してしまいます。
  
食事とか色々お世話するのはとてもとても大変そうだけれども、もし自分がお金持ちで、飼えるくらい広い場所と設備があったら飼いたいな!と思ったのですが、残念ながらワシントン条約のため無理でした。
  



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