【ごまをする】3つの由来・語源と意味とは/漢字で書くと「胡麻擂り」

ハルちゃん
ハルちゃん
この記事では【ごまをする/ごますり】の3つの由来・語源をお伝えします。
それに加えて【ごまをする/ごますり】の意味と英語表現をお伝えします。
みーちゃん
みーちゃん
 

【ごまをする/ごますり】の3つの由来・語源
ゴマがすり鉢にくっつく 商人が手揉みをする 僧侶の機嫌取り

 

【ごまをする/ごますり】の意味
人に気に入られるような振る舞いをして、利益を得ようとすること

 

【ごまをする/ごますり】の5つの英語表現
apple polish suck up to〜 butter up〜
brown nose〜 flatter

 

【ごまをする/ごますり】の9つの類語・類義語

おべっか・おべんちゃら 媚びる 諂う
尻尾をふる 太鼓を叩く 科を作る
取り入る 味噌を擂る 阿る

 

より詳しくは記事をお読み下さい。
みーちゃん
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3つある!【ごまをする/ごますり】の由来・語源

その1(ゴマがすり鉢にくっつく説)

 
煎ったゴマをすり鉢ですり潰すと、ゴマがあちこちに飛びくっつきます。
  
あちこちにくっつくゴマと、人にべったりとくっつき機嫌を取る様子が似ている。
  
このことから、「ごまをする」が媚びへつらう意味で使われるようになったという説です。
  

その2(商人の手揉み説)

 
商人などが相手の機嫌をとるときに、両手を揉み合わせることがります。
  
この手揉みの仕草と、ゴマをする仕草が似ている。
  
このことから、「ごまをする」が媚びへつらう意味で使われるようになったという説です。
  

その3(僧侶の機嫌取り説)

 
昔、ゴマをするのは修行僧の役割でした。
  
ゴマが上手くすれれば僧侶の機嫌が良くなり、下手だと機嫌が悪くなったといいます。
  
僧侶の機嫌が悪い時は、上手にゴマをすって僧侶の機嫌をとる修行僧がいたそうです。
  
このことから、「ごまをする」が機嫌を取る意味で使われるようになったという説です。



【ごまをする/ごますり】の意味

【ごまをする】の意味

 
「ごまをする」とはこのような意味です。

「ごまをする」の意味
人に気に入られるような振る舞いをして、利益を得ようとすること

自分の利益のために、相手の機嫌を取ろうと振る舞います。
  
そのため、本心とは違った振る舞いや、意見を言ったりすることがあります。
  

「ごますり」の意味

 
「ごますり」は「ごまをする」の名詞形です。
  
意味はどちらも同じです。
  

【ごまをする/ごますり】の漢字表記

「ごまをする」「ごますり」を漢字で書くと「胡麻を擂る」「胡麻擂り」です。
  
「擂る」には「鉢や臼で細かくすりつぶす」という意味があります。
  
「する」が「擦る」と書かれることがありますが、間違いです。



【ごまをする/ごますり】の使い方・例文

「ごまをする」「ごますり」は、いい意味で使われることはありません。
  
嫌味や皮肉を込めて、ごますりをする人を「ごますり野郎」と言うことがあります。

例文1 ごまをすっている人を見ると、吐き気がする
例文2 彼はごますり上手だったので教授になることができた
例文3 出世するには、ごますり野郎の方が有利な場合がある
例文4 ごまをすったが、昇進することができなかった

 

【ごまをする】の5つの英語表現

その1(apple polish)

 
「apple polish」で「ごまをする」の意味になります。

英語 日本語
apple りんご
polish 磨く

昔、アメリカで、先生のご機嫌を取るために、リンゴをピカピカに磨いた生徒がいたそうです。
  
そのことから、「apple polish」で機嫌をとる、お世辞を言うの意味で使われるようになりました。
  
「apple polisher」で「ごますり野郎」と同じようなニュアンスになります。
  

その2(suck up to〜)

 
「suck up to〜」で「〜にごまをする」の意味になります。

She sucks up to hers boss.
彼女は上司にごまをすっている

 

その3(butter up〜)

 
「butter up〜」で「〜にごまをする」の意味になります。

He butters up his boss
彼は上司にごまをすっている

 

その4(brown nose〜)

 
「brown nosep〜」で「〜にごまをする」の意味になります。

I brown nose my boss
私は上司にごまをする

「brown noser」で「ごますり野郎」と同じようなニュアンスになります。
  

その5(flatter)

 
「flatter」は「媚びる」「お世辞を言う」と言う意味の単語です。
  
「ごまをする」の意味でも使うことができます。

I cannot flatter him.
私は彼にごまをすることができない



【ごまをする/ごますり】の9つの類語

その1(おべっか・おべんちゃら)

 
「おべっか」「おべんちゃら」とはこのような意味です。

機嫌をとるために気に入られるように振舞ったり、相手を褒めること

古い言葉なのであまり馴染みがありませんが、「ごまをする」とほぼ同じような意味です。
  
「おべっかを使う」「おべっかする」「おべっかを言う」などと使われます。
  

その2(媚びる・こびる)

 
「媚びる」とはこのような意味です。

他人に気に入られるような態度をとること

女性が男性の気を引こうとしたり、部下が上司に気に入られようとすると言った場合に使われます。
  
「媚びを売る」「媚びへつらう」などと言われる事もあります。
  

その3(諂う・へつらう)

 
「へつらう」とはこのような意味です。

相手に気に入られるよう振る舞うこと

自分より上の立場の人に、お世辞を言ったり気に入られるような態度をとる場合に使われます。
  

その4(尻尾をふる・しっぽをふる)

 
「尻尾をふる」とはこのような意味です。

媚びへつらって、相手に取り入ること

犬がえさをくれた人に対して尾を振るところからきている言葉です。
  
自分より上の立場の人に、気に入られようとする場合に使われます。
  

その5(太鼓を叩く・たいこをたたく)

 
「太鼓を叩く」とはこのような意味です。

人の言うことに調子を合わせて、機嫌とりをすること

「太鼓を持つ」「太鼓持ちをする」「太鼓を打つ」と言うこともあります。
  

その6(科を作る・しなをつくる)

 
「科を作る」とはこのような意味です。

・なまめかしく色っぽい仕草をする
・上品そうにする

女性が色っぽい仕草や態度で、媚びる場合に使われます。
  

その7(取り入る・とりいる)

 
「取り入る」とはこのような意味です。

相手の機嫌をとって、気に入られようとすること

 

その8(味噌を擂る・みそをする)

 
「味噌を擂る」とはこのような意味です。

・お世辞を言うこと
・媚びへつらうこと

 

その9(阿る・おもねる)

 
「阿る」とはこのような意味です。

人の機嫌をとって、気に入られようとすること

 

【ごまをする/ごますり】の中国語(拍馬屁)

中国語で「ごまをする」は「拍馬屁」です。
  
「拍馬屁」を直訳すると「馬の尻をたたく」です。
  
昔、中国の北部では、馬は大切な財産でした。
  
人々は他人の馬のお尻をたたいて「立派な馬だ」と褒め合ったそうです。
  
時には、立派な馬でなくても相手を喜ばせるために「立派な馬だ」と馬のお尻をたたいたのだとか。
  
そのことから、「拍馬屁」が「ごまをする」の意味を持つようになりました。



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