
知りたい項目をクリックして下さい。
①正式名称 |
②語源・由来 |
③歴史 |
④正しい呼び名/何語かも解説 |
⑤英語表現 |
⑥ホチキスの種類 |
⑦おすすめの種類 |
⑧別の呼び名 |
⑧企業の社名や商品名が一般名称化したもの |
【ホッチキス】正式名称 |
ステープラ |
【ホッチキス】の語源・由来 |
日本に初めて輸入されたホッチキスの製造会社名がアメリカの「ホッチキス社」だったことに由来 |
【ホッチキス】の英語表現 |
stapler |
【ホッチキス】の別の呼び名 | |
ジョイント | ガッチャンコ |

【ホッチキス】の正式名称は〇〇

【ホッチキス】の正式名称は「ステープラ」です。
国家基準の一つである「JIS規格(日本産業規格)」では、「ステープラ」と正式名称が定められています。
ちなみにステープラの針(ホッチキスの針)は、JIS規格では「ステープラ用つづり針」です。
一般には「しん・はり・たま」と呼ばれ、「ステープル」という呼び名もあります。
一般的な呼び名 | 正式名称(JIS規格) | 珍しい呼び名 |
ホッチキス・ホチキス | ステープラ | 紙綴器(かみつづき) |
ホッチキスの針・芯・玉 | ステープラ用つづり針 | ステープル |
世の中では「ホッチキス」の呼び名が定着しています。
「ステープラ」はなぜ「ホッチキス」と呼ばれるようになったのでしょうか。
【ホッチキス】の語源・由来は企業の社名だった

語源・由来
- ❶語源・由来となった企業の社名とは
- ❷都市伝説的な語源・由来(機関銃説)
【ホッチキス】の語源・由来となった企業の社名とは
【ホッチキス】の語源・由来となった企業の社名は、アメリカの「ホッチキス社」です。
日本で初めてホッチキスが販売されたのは、1903年(明治36年)です。
この時に販売されたのが、アメリカのホッチキス社の商品であるステープラでした。
ステープラには「HOTCHKISS No.1」と社名が書かれていたため、それが定着し「ホッチキス」と呼ばれるようになりました。
【ホッチキス】の都市伝説的な語源・由来(機関銃説)
【ホッチキス】の語源・由来は「機関銃」に由来するという都市伝説的な説です。
ホッチキスは、針が連続して打ち出されるところが機関銃と似ています。
このことから、機関銃の発明者である「ベンジャミン・B・ホッチキス」に由来するという説です。
ですがホッチキス社の社名は、創業者である「ジョージ・ホッチキス」と「イーライ・ハベル・ホッチキス」親子から取られたものです。
機関銃の発明者である「ベンジャミン・B・ホッチキス」とは関係ないとされています。
【ホッチキス】の歴史

歴史
- ❶発祥の地はフランス
- ❷開発の歴史
- ❸日本で使われるようになったのは明治時代
発祥の地はフランス
ホッチキスの発祥地はフランスです。
18世紀頃のフランスでホッチキスの原型が誕生し、紙の普及とともに開発が進みました。
現在主流となっているホッチキスの原型を作ったのは、アメリカのホッチキス社です。
開発の歴史
開発者 | 特徴 | |
1850年代 | ハイマン・リップマン | アイレットマシン(ハトメ(アイレット)を打ち込む紙綴器) |
1866年 1867年 |
ジョージ・マギル | ・真鍮製のつづり針 ・紙束につづり針を通す穴を開けるプレス機 |
1877年 | ヘンリー・R・ヘイル | 1度に針刺しと折曲げを行える紙綴器 |
1879年 | 針を本体に内蔵し、連続して紙を綴じられるタイプ | |
1940年代 | 成形されたつづり針を本体に内蔵し、連続して紙を綴じられるタイプ |
日本で使われるようになったのは明治時代
ホッチキスが日本で使われるようになったのは、1900年代です。
1903年(明治36年)に伊藤喜商店(現:株式会社イトーキ)がアメリカから輸入販売したのが始まりです。
大正3年には大量に輸入されるようになり、大正7年には伊藤喜商店、堀井謄写堂(現:ホリイ)が国内で製造を始めます。
その後改良が重ねられ、現在一般的に使われているホッチキス(10号ステープラー)を製造したのは山田興業(現:マックス)です。
「ホッチキス」と「ホチキス」の正しい呼び名とは/何語なのかも解説

正しい呼び名
- ❶「ホッチキス」と「ホチキス」の正しい呼び名とは
- ❷「ホッチキス」は何語なのかを解説
「ホッチキス」と「ホチキス」の正しい呼び名とは
「ホッチキス」と「ホチキス」は、どちらも間違いではありません。
正式名称ではありませんが、どちらも世の中に定着している呼び名です。
新聞用字用語集やNHKでは「ホチキス」で呼び名が統一されています。
「ホッチキス」は何語なのかを解説
ホッチキスは何語でもなく、アメリカ人の人名です。
ホッチキス社の創業者が、ホッチキスさんなのです。
【ホッチキス】の英語表現

英語表現
- 「stapler(ステープラー)」
「ホッチキス」の英語表現は「stapler(ステープラー)」です。
【ホッチキス】の英語表現 |
stapler |
【ホッチキス】の種類

ホッチキスは針の大きさにより3種類に分けられます。
【ホッチキス】の種類 | |
小型 | ・10号の針を使うタイプ ・一般によく使われるホッチキスで紙を20枚〜30枚程度閉じることができる |
中型 | ・3号(日本のJIS規格)35号(アメリカの規格)の針を使うタイプ ・コピー用紙を30枚程度まで綴じることができる |
大型 | ・1号、12号の針を使うタイプ ・コピー用紙50枚〜250枚を綴じることができる(50枚以下は綴じることができない) ・枚数が多くなると綴じるのにかなりの力が必要になる為、電動式が多い |
【ホッチキス】おすすめの種類

おすすめの種類
- ❶針なしホッチキス
- ❷かわいいホッチキス
- ❸大型厚手ホッチキス
針なしホッチキス
針がなくても紙を綴じられるタイプのホッチキスです。
針がないので指に刺さって怪我をする心配もなく、そのままシュレッダーにかけることもできます。
針を補充する必要がないので手間もかかりません。
かわいいホッチキス
ホッチキスの特性を生かした、かわいいホッチキスです。
ホッチキスを使うたびに、動物がご飯をカリカリ食べているような仕草をします。
デスクに置いてあれば癒されそうです。
大型厚手ホッチキス
一般的なホッチキスは、20枚程度しか紙を綴じることができません。
大型で厚手タイプのホッチキスは、200枚程度の紙を綴じることができます。
【ホッチキス】の別の呼び名

別の呼び名
- ❶ジョイント
- ❷ガッチャンコ
「ホッチキス・ホチキス」は世の中に定着している呼び名です。
東北の一部の地域では、別の呼び名があります。
ジョイント
宮城県や山形県の一部の地域では、「ホッチキス」を「ジョイント」と呼びます。
ホッチキスの国内シェアNo.1であるMAX株式会社。
昔、MAX株式会社製のホッチキスで、「ジョイント」という商品名のものがあったそうです。
このなごりで、一部の地域では「ホッチキス」を「ジョイント」と呼ぶそうです。
ガッチャンコ
青森や岩手などの北東北地方では、「ホッチキス」を「ガッチャンコ」と呼びます。
ホッチキスで紙を綴じるときの音から、この呼び名がついたのではないかと言われています。
企業の社名や商品名が一般名称化したもの

会社名や商品名が一般名称化したもの
- ❶バンドエイド
- ❷クリネックス
- ❸ゼロックス
- ❹ポストイット
その1(バンドエイド・Band-aid)
バンドエイドの正式名称は「絆創膏」です。
実は「バンドエイド」は、アメリカの製薬会社「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の商品名なのです。
どちらも普通に使われるので「バンドエイド=絆創膏」と思われがちです。
その2(クリネックス・Kleenex)
「クリネックス」は、アメリカのキンバリークラーク社から発売されたティッシュペーパーの商品名です。
「クリネックス」の正式名称は「ティッシュペーパー」となります。
アメリカやイギリスなどの英語圏では、「クリネックス」が一般名称化していて「ティッシュペーパー」の意味で使われることがあります。
その3(ゼロックス・Xerox)
「ゼロックス」は、アメリカの事務機器メーカーの名前です。
アメリカでは「ゼロックス」が一般名称化していて、「コピーをとる」ことを「ゼロックスする」と言うことがあります。
日本も同じで、昭和30年代くらいまでは同じように「ゼロックスする」が使われていました。
その4(ポストイット・Post-It)
「ポストイット」の正式名称は「付箋」です。
「ポストイット」はアメリカの3M社が発売している付箋の商品名です。