ホットドッグの名前の由来には3つの説がある!最も有力なのは〇〇説

ホットドッグの名前の由来には3つの説があります。
  
①ダックスフントに対するジョーク説
②大学生の間で広まった説
③ダックスフントのスペルがわからなかった説
  
この記事では、どの説が有力なのか、更にホットドッグの都市伝説もお伝えします。


3つある!ホットドックの名前の由来

ホットドックの名前の由来 その1(ダックスフントに対するジョーク説)

1860年、ドイツ人の移民がアメリカに、ダックスフントとソーセージを持ち込みました。
  
アメリカでホットドッグが始めて販売されたのは、ドイツ人の移民がパンにソーセージを挟んだ物を販売した事だと言われています。
  
パンに挟まれたソーセージは、ドイツ人が持ち込んだ小さくて細くて長いダックスフントにそっくり!
  
ドイツ人への偏見や、当時のアメリカではダックスフントは珍しかったこともあったのでしょうか。
  
ダックスフントに対するアメリカンジョークからホットドックと呼ばれるようになりました。

ホットドックの名前の由来 その2(大学生の間で広まった説)

1890年代になると大学の雑誌にホットドッグという言葉が登場し始めたとのこと。
  
イェール大学の寮の外では、ソーセージをパンで挟んだ食べ物がワゴンで販売されていて、学生たちはこのワゴンをドッグワゴンと呼んでいたんだとか。
  
なぜドッグワゴンなのかと言うと、ソーセージの見た目がダックスフントに似ていた事と、何の肉で作られていたのか不明だった事が理由のようです。
  
次第に学生たちの間で、ホットドッグという名前が定着し、ファストフードとして広まっていったようです。

ホットドックの名前の由来 その3(漫画家がダックスフントのスペルがわからなかった説)

1900年代前半のとても寒い日、ニューヨークのポロスタジアムでのことです。
  
売り子がパンにソーセージを挟んだ物を「熱々のうちにダックスフントソーシーセージをどうぞ!」と呼びかけながら販売したとこと、飛ぶように売れたそうです。
  
この時のアメリカでは、ソーセージのことをダックスフントソーセージと呼んでいました。
  
この出来事を見ていたタッド・ドーガンという漫画家が、新聞のスポーツ漫画にパンに挟まれた犬の絵を描き、その横にダックスフントのスペルがわからなかったため、ドッグと書いたんだとか。
  
「Hot Dachshund Sausages」が 「Hot Dog Sausages」となってしまったのですね。
  
これがきっかけでホットドッグという名前が広まったと言われています。
  

ホットドックの名前の由来で有力なのはソーセージがダックスフントに似ている説

ダックスフントに対するジョーク説が有力の理由

アメリカのホットドック研究家によると、ホットドッグは、ダックスフントに対するジョークから始まっただろうとのこと。
  
ソーセージやダックスフントがドイツ生まれというのは有名です。
  
ホットドッグはアメリカ発祥と思われがちですが、実は、ドイツが発祥なのです。
  
ドイツ人はアメリカにソーセージを持ち込む前から、ソーセージの事を「リトルドッグ」「ダックスフンドソーセージ」と呼び、パンにソーセージを挟んた物を食べていました。
  
ここから「ドッグ」という言葉に結びついたのだろうということです。
  
それがアメリカンジョークで「ホットドック」と呼ばれるようになるのには時間はかからなかったのではないでしょうか。

漫画家がダックスフントのスペルがわからなかった説は微妙な理由

この説について、ホットドック研究家のクレイグ博士は「忘れてくれ」と言っています。
  
その最大の理由は、タッド・ドーガンが書いたと言われている漫画がないことです。
  
原画もコピーも誰も見つけられていないとのこと。
  
クレイグ博士は漫画は存在しなかったのかもしれない、とまで言っています。
  
この漫画はドーガンと売り子が仲が良かったために冗談で始めたもので、ホットドッグ自体はそれよりも前からあったと。
  
この説は日本のテレビ番組「チコちゃんに叱られる」でも取り上げられていましたし、日本で多く語られている説でもあります。
  
真相は定かではありませんが、この説のおかげでホットドッグという名前が広まったことは確かな気がします。
  
漫画が見つかれば、歴史が変わって面白いですね。
  

ホットドッグにまつわる皮肉な都市伝説

アメリカにはソーセージには犬の肉を使っている、ダックスフントの肉を使っている。
  
こんな都市伝説がありました。
  
ドイツ人はソーセージと一緒にダックスフントもアメリカに持ち込みました。
  
ドイツ人に対する偏見もあり、皮肉を込めたアメリカンブラックジョーク。
  
日本でもハンバーガーの肉にはミミズが入っているという都市伝説があった事を思い出します。
  
どこの国にも似たような、都市伝説があるものなのですね。
  


ホットドッグはアメリカの国民食

ホットドックは今ではアメリカの国民食となりました。
  
アメリカ人は一人当たり年間で60個もホットドッグを食べるそうです。
  
人気があって美味しくて手軽に食べられることから、アメリカ人にとってはとても身近な食べ物です。

アメリカでは名物のホットドッグがある

野球場など様々なところで、名物となるホットドッグがあるのだとか!
  
特に有名なのはフェンウェイ・パークで販売されている「フェンウェイ・フランクス」
  
一般的なホットドッグとはパンの生地が全く違い、もちもちしている!
  
そして、たっぷりのオニオンとケチャップがパンからはみ出るほど乗っているらしいです!
  
しかも、その場でパンにソーセージを挟んで作ってくれるんだとか。
  
あのイチロー選手のお気に入りでもあったそうですし、食べてみたいですね。

ホットドッグの早食い選手権

アメリカでは多数のホットドッグの早食い選手権が開催されています。
  
特に有名なのは、ニューヨークで開催される「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」です。
  
何年か前に日本人のフードファイター、小林尊さんが優勝されたことがニュースにもなっていましたが、かなり壮絶な戦い。
  
10分間で何個のホットドッグを食べられるかを競うのですが、見ていると窒息しないかと心配になります。
  
小林さんは2001年から2006年まで6連覇しているので、アメリカでは超有名人です!

ホットドッグのもう一つの意味

ホットドッグにはもう一つ別の意味があります。
  
一般的にはスラング、俗語なんて言われているものですが、嬉しいときの感嘆詞として「やったね!」「よし!」「すごい!」のように使われることがあります。
  
ドラマや映画では使われることはあるようです。
  
ただ、辞書には載っていないようですし、実際に使う人は多くはないようです。
  

ホットドッグが販売された日本第1号は甲子園球場

日本で初めてホットドッグが販売されたのは、1934年(昭和9年)甲子園球場です。
  
大リーグのチームの来日に合わせて、ドイツ人のソーセージ職人、ヘルマン・ウォルシュケさんが作りました。
  
ヘルマンさんの名前をとって「ヘルマンドッグ」と名付けられ、甲子園球場では、今でも隠れた名物として人気となっています。
  
発売された当初は食べ方がわからない人が多く、ソーセージを捨ててパンだけ食べる人もいたんだとか。もったいない!
  
ですが反響が大きくこの数年後、日本ではホットドッグブームが起こりました。
  
その後ブームは終わり、日本ではそれほどホットドッグは浸透しませんでしたが、たまに無性に食べたくなりますよね。



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