これが、【いくら】の語源です。


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①語源・由来 |
②ロシア語表現 |
③漢字表記 |
④英語表現 |
⑤中国語表現 |
⑥【いくら】と「すじこ(筋子)」の違い |
⑦旬の季節 |
⑧【いくら】の2つの種類と違い |
⑨価格・値段 |
⑩【いくら】の作り方 |
【いくら】の語源・由来 |
語源は、ロシア語で魚の卵という意味の「Икра(ikra)」に由来 |

【いくら】のロシア語 |
||
魚の卵 | イクラ | икра(イクラー) |
鮭の卵 | 赤いイクラ | красная икра( クラースナヤ・イクラー) |
キャビア | 黒いイクラ | чёрная икра (チョールナヤ・イクラー) |

【いくら】の漢字表記 |
鮭卵 |

【いくら】3つの英語表記 | ||
salmon roe | salmon caviar | red caviar |

【いくら】2つの中国語表現 | |
咸鲑鱼子 | 鲑鱼子 |

【いくら】旬の季節 |
9月〜11月 |

【いくら】の別名 | |
はらこ | バラ子 |


【いくら】の語源は意外にもロシア語に由来

語源・由来
- ❶語源は意外にもロシア語に由来
- ❷【いくら】のロシア語表記

【いくら】の語源は意外にもロシア語に由来
「いくら」の語源は、ロシア語の「Икра(ikra)」に由来しています。
「Икра(ikra)」の意味 |
・魚の卵 ・小さく粒々したもの |
元々日本では、「いくら」と「筋子」を区別する名称がありませんでした。
ロシア人が粒状にほぐした鮭の卵を「いくら」と呼んでいるのを日本人が見たことから、日本でも「いくら」という名称が広まりました。
いくらは、ロシア由来の外来語です。
【いくら】のロシア語表現
いくらは、ロシア語で「魚の卵」という意味です。
鮭の卵は「赤いイクラ」、キャビアは「黒いイクラ」と呼ばれます。
【いくら】のロシア語 |
||
鮭の卵 | 赤いイクラ | красная икра( クラースナヤ・イクラー) |
キャビア | 黒いイクラ | чёрная икра (チョールナヤ・イクラー) |
【いくら】の漢字表記

「いくら」は「鮭卵」と漢字表記されることがあります。
【いくら】の漢字表記 |
鮭卵 |
【いくら】3つの英語表現
英語表現
salmon roe | salmon caviar | red caviar |

【いくら】には3つの英語表現があります。
その1(salmon roe)
いくらの英語表現①は「salmon roe」です。
【いくら】の英語表現① |
salmon roe |
「salmon」は「鮭」、「roe」は「魚の卵」という意味です。
「salmon roe」はイクラだけでなく、筋子という意味でも使うことができます。
その2(salmon caviar)
いくらの英語表現②は「salmon caviar」です。
【いくら】の英語表現② |
salmon caviar |
「salmon」は「鮭」、「caviar」は「魚の卵」という意味です。
日本で「キャビア」といえば、チョウザメの卵を塩漬けにしたものを指します。
英語でも、「caviar」は主にチョウザメの卵を指しますが、「魚の卵」の意味で使うこともあります。
その3(red caviar)
いくらの英語表現③は「red caviar」です。
【いくら】の英語表現③ |
red caviar |
「red」は「赤」、「caviar」は「魚の卵」という意味です。
日本で「キャビア」といえば、チョウザメの卵を塩漬けにしたものを指します。
英語でも、「caviar」は主にチョウザメの卵を指しますが、「魚の卵」の意味で使うこともあります。
赤い魚の卵で「イクラ」となります。
【いくら】2つの中国語表現
中国語表現
咸鲑鱼子 | 鲑鱼子 |

その1(咸鲑鱼子)
いくらの中国語表現①は「咸鲑鱼子」です。
【いくら】の中国語表現① |
咸鲑鱼子 |
「咸鲑鱼子」を直訳すると「しょっぱい鮭の子供」です。
中国語 | 日本語 |
咸 | しょっぱい |
鲑鱼子 | 鮭の子供 |
その2(鲑鱼子)
いくらの中国語表現②は「鲑鱼子」です。
【いくら】の中国語表現② |
鲑鱼子 |
「鲑鱼子」を直訳すると「鮭の子供」です。
「咸鲑鱼子」「鲑鱼子」どちらも「イクラ」という意味です。
【いくら】と「すじこ(筋子)」の違い

いくらとすじこの違いは、卵巣膜に覆われているかどうかです。
【いくら】と「すじこ」の違い | |
いくら | すじこから卵巣膜をとり、一粒ずつバラバラの状態にしたもの |
すじこ | 卵巣膜に覆われ、卵がつながっている状態 |
すじこから膜をとり、卵をバラバラにすると「いくら」となります。
【いくら】旬の季節

「いくら」の旬の季節は、9月〜11月です。
【イクラ】の旬の季節 |
9月〜11月 |
ピークは、9月下旬から10月中旬です。
この時期のイクラは味と食感のバランスが良く、濃厚で美味しいです。
【いくら】2つの種類と違い

「いくら」には、「いくら」と「ますこ」の2つの種類があります。
「いくら」と「ますこ」の違いは次のようになります。
いくら | ますこ | |
何の卵 | 鮭の卵 | 鱒の卵 |
粒の大きさ | 大きめ | 小さめ |
価格 | 高い | いくらより3割ほど低い |
皮 | ますこより厚め | 薄い |
どちらも味に大きな差はなく、美味しいです。
「ますこ」に比べて「いくら」の方が少し皮に厚みがあります。
プチプチとした食感が好きな方は「いくら」の方がいいかもしれません。
【いくら】の価格・値段

鮭の水揚げ量が近年減少傾向であることから、「いくら」の価格が高騰しています。
【いくら】の価格の変化 | |
2021年 | 1,636円 |
2020年 | 1,421円 |
2019年 | 1,410円 |
2018年 | 1,513円 |
2017年 | 1,469円 |
2016年 | 1,175円 |
2015年 | 1,145円 |
今後も価格の高騰が続く可能性が高いようです。
【いくら】の作り方
【いくら】の作り方
- ❶塩入りのぬるま湯を作る
- ❷筋子を膜からはがす
- ❸薄皮を取り除く
- ❹水切り
- ❺味付け

「いくら」は、生筋子があれば、家で簡単に作ることができます。
作り方①/塩入りのぬるま湯を作る
筋子をほぐすときに使う、50度〜60度の塩入りのぬるま湯を作ります。
塩分濃度は0.5%程度、2Lに対して小さじ大盛り一杯の塩が目安です。
沢山のお湯を使うので、多めに作っておきます。
作り方②/筋子を膜からはがす
①で作ったぬるま湯に筋子を入れ、膜の切れ目から指を入れて筋子をほぐします。
親指の腹でしごくようにすると、剥がしやすいです。
お湯につけると卵が白っぽくなりますが、問題ありません。
作り方③/薄皮を取り除く
卵がほぐれたら、白い薄皮や血合いを取り除きます。
お湯を入れ替えて、卵を優しくかき混ぜながら取り除きます
ある程度きれいになるまで、4.5回繰り返して下さい。
作り方④/水切り
薄皮を取り除いたら、水切りをします。
しっかりと水を切ることで、味が染み込みやすくなります。
作り方⑤/味付け
容器移し、味付けをします。
いくらの分量の3%〜5%の塩と昆布だしを入れて、軽く混ぜます。
臭みが気になるときは、酒やみりんで味を整えて下さい。
【いくら】の偽物/人工いくらの見分け方
人工いくらの見分け方
- ❶「人工いくら」とは
- ❷見分け方 その1(転がす)
- ❸見分け方 その2(お湯につける)

「人工いくら」とは
日本の化学メーカーが開発した「人工いくら」というものがあります。
1970年代に、接着剤を開発する過程で生まれたもので、アルギン酸ナトリウムや油で作られています。
商品化され、現在も市場に流通しています。
見分け方 その1(転がす)
いくらには、卵の中に色の濃い目玉の部分があります。
天然のいくらは目玉が動きませんが、人工のいくらは目玉が動きます。
天然いくら | 人工いくら |
卵の目玉が動かない | 卵の目玉が動く |
いくらをお箸でつまんで向きを変え、目玉が動いたら人工いくらとわかります。
見分け方 その2(お湯につける)
天然のいくらはたんぱく質なので、お湯につけると白い膜ができます。
人工のいくらは、お湯をかけても色の変化はありません。
熱湯の場合は、油や着色料が溶けて浮いてきます。
天然いくら | 人工いくら |
白い膜ができる | 色の変化はない 熱湯だと油や着色料が溶けだす |
【いくら】の別名
【いくら】の別名
- ❶【いくら】の別名
- ❷「筋子」の別名

【いくら】の別名
「いくら」には、2つの別名があります。
腹子(はらこ) | 魚(特に鮭やタラ)の卵巣、塩蔵物 |
バラ子 | 魚の卵の卵巣膜がなくバラバラになった状態のもの |
「筋子(すじこ)」の別名
「筋子」には、5つの別名があります。
腹子(はらこ) | 魚(特に鮭やタラ)の卵巣、塩蔵物 |
サケ子/ベニ子/ギン子 | サケ科の卵巣に入ったままの卵、塩蔵物 |
「はらこ」は、「いくら・筋子」どちらの別名でもあります。