

「ジャカルタ」・「じゃがいも」言葉は似てるような気がしますが、どのような関係があるのでしょうか?
興味のある方は、詳しく書いてあるので記事をお読み下さい。
じゃがいもの語源はインドネシアのジャカルタに由来している
じゃがいもの名前の由来はインドネシアのジャカルタ
じゃがいもの名前はインドネシアのジャワ島のジャカルタに由来しています。
じゃがいもはオランダの商船によって、日本に持ち込まれました。
この時、オランダの商船はジャカルタを拠点としていたため、日本に持ち込まれたじゃがいもは、ジャカルタからのものでした。
ジャカルタの古名は、じゃがいもの語源となっています。
語源にもなったジャカルタの古名はジャガトラ
じゃがいもの語源となった都市・ジャカルタの古名は「ジャガトラ」です。
じゃがいもは、ジャガトラから持ち込まれた芋なので当初「ジャガタラ芋」と呼ばれていました。
それが略されて「じゃがいも」となったようです。
じゃがいもの歴史
じゃがいもの起源地
じゃがいもは、南米のアンデス山脈のチチカカ湖半が発祥とされています。
保存食として重宝され、インカ帝国では重要な食料源となっていたようです。
有名なインカ帝国の遺産であるマチュピチュでも、昔はじゃがいもが栽培されていました。
ヨーロッパではじゃがいもは評判が悪かった
じゃがいもはインカ帝国からヨーロッパに伝えられました。
じゃがいもは足が速いと言いますが、食べ方も上手く伝わらなかったのでしょう。
ヨーロッパでは食中毒の原因となることが多く、非常に評判が悪かったと言います。
じゃがいもの多くは食用ではなく、主に観賞用として栽培されていました。
日本でもじゃがいもは食べ物ではなく観賞用だった
じゃがいもは、1598年にオランダの商船により、日本に持ち込まれました。
今でこそ誰からも愛される食べ物ですが、当時は日本でもじゃがいもは観賞用でした。
じゃがいもには紫や白の可憐な花が咲き、淡い色をしているので癒されるんですね。
花の後はトマトに似た赤い実もなるので、観賞用としても楽しめる植物なんです。
じゃがいもが全国に広まったのは江戸時代の飢饉がきっかけ
じゃがいもは、江戸時代の飢饉がきっかけで、食用として全国に広がりました。
江戸時代には何度も飢饉が起こり、多くの方が餓死してしまったそうです。
じゃがいもは作りやすく保存性に優れた作物なので、飢饉が起きるたびに救荒作物として注目されました。
御助芋(ごじょいも/おたすけいも)とも呼ばれていたようです。
じゃがいもは寒高冷地に広まり、温暖地にはさつまいもが広まりました。
じゃがいもの種類
日本で販売されているじゃがいもは15種類ほどです。
中でも日本で親しまれているのは「男爵」「メイクイーン」です。
人名が語源の「男爵芋」
日本で最も多く生産されているのがアメリカ原産の「男爵芋」です。
ホクホクした食感と抜群の味や香りが特徴で、フライドポテトやコロッケなどに使われています。
「男爵芋」の語源は、函館どつく株式会社の役員・川田龍吉男爵さんの名前に由来しています。
川田さんは海外から沢山のじゃがいもを仕入れ、その中で最も評判が良かったのが男爵芋でした。
当時はそのじゃがいもの品種がわからなかった為、川田さんの名前を取り「男爵芋」と名付けられました。
5月の女王に由来する「メークイン」
メークインはイギリス原産のじゃがいもで、しっとりとした食感が特徴です。
形崩れしにくいので、おでんやカレーによく使われています。
「メークイン」の名前は、中世のイギリスで5月に行われていたお祭りに由来しています。
この時に村から選ばれた女王に因んで名前がつけられたそうです。
インカ帝国に由来する「インカのめざめ」
インカのめざめは、綺麗な黄色と甘みが特徴のじゃがいもです。
生産量が少ないのでスーパーで目にする機会は少ないですが、人気のある品種だそうです。
インカ帝国に由来し、昔からペルーで好まれていた品種を日本でも栽培できるように改良したものだそう。
インカのめざめを使った「黄金ポテト」という限定商品も発売されているようです。
見た目が綺麗な紫ポテト「シャドークイーン」
皮も実も紫色をした「じゃがいも」が数種類あります。
中でも色鮮やかで綺麗なのが、北海道生まれの「シャドークイーン」です。
ちょうど、じゃがいもとさつまいもの中間くらいの食感なんだとか。
加熱しても紫色はしっかり残るので、お料理やお菓子に使うと斬新で素敵ですね!
じゃがいもは別名「馬鈴薯(ばれいしょ)」
じゃがいもは別名「馬鈴薯(ばれいしょ)」
じゃがいもは別名で馬鈴薯とも呼ばれています。
じゃがいもの種類と思われがちですが、「じゃがいも=馬鈴薯」となります。
農林水産省では馬鈴薯と表記する事が多いようですが、特に区別したりとルールはないようです。
馬鈴薯の名前の由来
「馬鈴薯」の呼び方は中国から伝わったと言います。
正確には、中国で馬鈴薯とは、じゃがいもではなくアメリカホドイモのことを指します。
じゃがいもに馬鈴薯と名前をつけたのは、江戸時代の学者・小野蘭山という人物。
じゃがいもが馬につける鈴に似ていた事もあり、小野蘭山は、馬鈴薯とじゃがいもが同じものだと勘違いしていたようです。
そのため、現在でも「じゃがいも=馬鈴薯」となっているのです。
色々ある「じゃがいも」の呼び名
「じゃがいも」の呼び名は色々あり学会や地方によっても異なっています。
じゃがいもの呼び名 その1「じゃがいも」
園芸学会・日本植物学会・日本土壌微生物学会では「じゃがいも」と呼びます。
じゃがいもの呼び名 その2「馬鈴薯(ばれいしょ)」
日本育種学会・日本作物学会・日本植物防疫協会では「馬鈴薯(ばれいしょ)」と呼びます。
じゃがいもの呼び名 その3「にどいも(二度芋)」「さんどいも(三度芋)」
1年に2回・3回、じゃがいもを収穫できることから、「にどいも(二度芋)」「さんどいも(三度芋)」とも呼ばれます。
じゃがいもの呼び名 その4「お助けイモ」
江戸時代の飢饉の時に、保存ができ作りやすい作物としてじゃがいもが注目されたため、この様に呼ばれました。
じゃがいもの呼び名 その4「清太夫芋(せいだゆういも、せいだいも)」
じゃがいもの普及に貢献した「中井清太夫」という人物に因み、この様に呼ばれていました。
じゃがいもの呼び名 その5 「五升芋(ごしょいも)」
一つの株から沢山のじゃがいもが取れることから、この様に呼ばれています。