
「有」という漢字には、「広範囲を囲む」という意味があります。
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①6つの漢字表記と漢字の由来 |
②【マグロ】の由来・語源 |
③英語表現 |
④中国語表現 |
⑤フランス語表現 |
⑥種類・特徴 |
⑦旬の時期 |
⑧産地 |
⑨古名・別名 |


【マグロ(鮪)】の漢字の由来 |
「有」という漢字には「広範囲を囲む」という意味がある。 マグロの、海の広い範囲を囲むよう泳ぐ習性に由来し「鮪」という漢字が使われるようになった。 |

【マグロ】の由来・語源 |
マグロの目が黒いことに由来。 「眼黒」→「マグロ」と変化した。 |

【マグロ】の3つの英語表記 | ||
tuna | tunny | maguro |

【マグロ】3つの中国語表現 | ||
金枪鱼(jīnqiāngyú) | 鲔鱼(wěiyú) | 鲔(wěi) |

【マグロ】のフランス語表現 |
thon(トン) |

【マグロ】日本で獲れる6つの種類 | ||
クロマグロ (本マグロ) |
ミナミマグロ (インドマグロ) |
メバチマグロ (バチマグロ) |
キハダマグロ | ビンチョウマグロ (ビンナガマグロ) |
コシナガマグロ |

【マグロ】の旬の時期 | |
クロマグロ (本マグロ) |
冬(12月~1月頃) |
ミナミマグロ (インドマグロ) |
春~夏(3月~6月頃) |
メバチマグロ (バチマグロ) |
秋~冬(10月~12月頃) |
キハダマグロ | 夏(6月~8月頃) |
ビンチョウマグロ (ビンナガマグロ) |
秋~冬(10月~12月) |

【マグロ】の主な産地 | |
長崎 | 壱岐市・平戸市・新上五島町 |
青森 | 大間町・八戸市・深浦町 |
宮城 | 石巻市・気仙沼市・塩竈市 |
静岡 | 下田市・沼津市・牧之原市 |
鳥取 | 境港市・鳥取市 |

【マグロ】の古名と別名 | |
古名 | シビ |
別名 | シビ・ハツ |


【マグロ】6つの漢字表記

6つの漢字表記
「マグロ」には6つの漢字表記があります。
一般的に使われるのは、「魚へん」に「有」で「鮪」です。
難しい漢字ですが、どれも「マグロ」と読みます。
「鮪」の3つの漢字の由来
「鮪」の3つの漢字の由来
- ❶「マグロの習性」説
- ❷「体が大きいから」説
- ❸「マグロの存在感」説

一般的に使われる「鮪」の漢字の由来には、3つの説があります。
定説はありませんが、「マグロの習性」説が有力とされています。
その1(「マグロの習性」説)
「鮪」という漢字は、「マグロの習性」に由来するという説です。
「有」という漢字には、「広範囲を囲む」という意味があります。
マグロは回遊魚なので、海の広い範囲を囲むよう泳ぎます。
このマグロの習性を漢字で表現し「鮪」が使われるようになりました。
その2(「体が大きいから」説)
「鮪」の漢字の由来は、「マグロの体が大きいから」という説です。
「月」という漢字には、「からだ」「肉」という意味があります。
マグロは体が大きい魚なので、お刺身がたくさんとれます。
「肉がたくさん有る魚」という意味で「鮪」という漢字が使われるようになりました。
その3(「マグロの存在感」説)
「鮪」という漢字は、「マグロの存在感」に由来するという説です。
マグロは体が大きく、庶民にも人気があるため、存在感が大きいです。
マグロは魚の中の魚であり、「ここに魚有り」ということで「鮪」が使われるようになりました。
【マグロ】3つの由来・語源
由来・語源
- ❶「目が黒い」説
- ❷「背中が黒い」説
- ❸「時間が経つと体が黒くなる」説

「マグロ」の名前の由来には3つの説がありますが、定説はありません。
「目が黒い」説が有力とされています。
その1(「目が黒い」説)
マグロの名前の由来は、「目が黒い」からという説です。
目が黒いことから「眼黒」→「マグロ」と転じました。
マグロは、どの種類も目が黒いです。
その為、「目が黒い」説が有力とされています。
その2(「背中が黒い」説)
マグロの名前の由来は、「背中が黒い」からという説です。
マグロは背中が黒いので、船からみると真っ黒な魚が泳いでるように見えるそうです。
真っ黒に見えることから「真黒」→「マグロ」と転じました。
その3(「時間が経つと体が黒くなる」説)
マグロの名前の由来は、「時間が経つと黒くなる」からという説です。
マグロは常温で時間が経つと、体が真っ黒になります。
「真っ黒」→「マクロ」→「マグロ」と転じました。
【マグロ】3つの英語表現
英語表現
tuna | tunny | maguro |

その1(tuna)
マグロの英語表現①は「tuna」です。
日本にはツナ缶があるので、馴染みがあります。
マグロの肉を指すときは「tuna」が使われることが多いです。
【マグロ】の英語表現① |
tuna |
I had a tuna sandwich. |
マグロのサンドウィッチを食べた。 |
その2(tunny)
マグロの英語表現②は「tunny」です。
マグロの魚そのものを指すときは「tunny」が使われることが多いです。
【マグロ】の英語表現② |
tunny |
Tunny and mackerel are similar. |
マグロとサバは似ている |
その3(Maguro)
マグロの英語表現③は「Maguro」です。
アメリカの日本食のレストランでは、「Maguro」で通じます。
マグロに関する英語表現
トロ | fatty tuna |
ビンチョウマグロ | Albacore tuna |
メバチマグロ | Bigeye tuna |
キハダマグロ | Yellowfin tuna |
クロマグロ | Bluefin tuna |
トロは英語で「fatty tuna」ですが、日本食のレストランなどでは「Toro」で通じます。
【マグロ】の中国語表現

「マグロ」の中国語表現は3つあります。
【マグロ】3つの中国語表現 | ||
金枪鱼(jīnqiāngyú) | 鲔鱼(wěiyú) | 鲔(wěi) |
「金枪鱼」がよく使われます。
喜欢金枪鱼. |
マグロが大好きです。 |
【マグロ】のフランス語表現

「マグロ」のフランス語表現は「thon」です。
【マグロ】のフランス語表現 |
thon(トン) |
j’ai mangé du thon hier. |
昨日マグロを食べました。 |
【マグロ】の種類と特徴
【マグロ】の種類と特徴
- ❶【マグロ】の種類と特徴
- ❷お寿司の【マグロ】の種類と特徴

【マグロ】の種類と特徴
マグロは、スズキ目・サバ科マグロ族マグロ属に分類される魚の総称です。
日本で獲れるマグロは、次の6種類です。
日本で獲れる【マグロ】の種類 | |
クロマグロ (本マグロ) |
・マグロの中で最も高級で人気のある種類 ・体長が3m近い大型のマグロ ・大トロが多く、鮮やかな赤身と濃い味が特徴 |
ミナミマグロ (インドマグロ) |
・クロマグロに次ぐ高級種で本マグロがとれる ・体長2.5mの中型のマグロ ・ねっとりした脂が特徴で、濃厚で甘みが強い |
メバチマグロ (バチマグロ) |
・体長2.5mの中型のマグロ ・中とろや赤身が多く、さっぱりした味 |
キハダマグロ | ・体長2mの中型のマグロ ・身が硬めでしっかりとしているの缶詰によく使われる ・脂は少なめで赤身が多い |
ビンチョウマグロ (ビンナガマグロ) |
・体長1.5mの小型のマグロ ・身が白っぽく柔らかい |
コシナガマグロ | ・体長1mの小型のマグロ |
【マグロ】お寿司の種類と特徴
コシナガマグロは、あまり市場に出回ることがありません。
お寿司屋さんで使われるマグロは、次の5種類です。
お寿司に使われる【マグロ】の種類 | ||
クロマグロ (本マグロ) |
超高級 | 身の色が濃く、味も濃厚 |
ミナミマグロ (インドマグロ) |
超高級 | 身の色が濃く、味も濃厚 |
メバチマグロ (バチマグロ) |
高級 | お寿司のネタの定番 |
キハダマグロ | 庶民的 | 身はピンク色であっさりした味 |
ビンチョウマグロ (ビンナガマグロ) |
庶民的 | 身は濃いピンクで柔らかく、脂の乗りも良い |
【マグロ】旬の時期・季節
マグロは回遊魚なので、獲れる場所によて旬の時期も異なります。
【マグロ】の旬の時期 | |
クロマグロ (本マグロ) |
冬(12月~1月頃) |
ミナミマグロ (インドマグロ) |
春~夏(3月~6月頃) |
メバチマグロ (バチマグロ) |
秋~冬(10月~12月頃) |
キハダマグロ | 夏(6月~8月頃) |
ビンチョウマグロ (ビンナガマグロ) |
秋~冬(10月~12月) |
【マグロ】の産地

マグロは回遊魚なので、場所によって種類が異なりますが、世界中で獲れる魚です。
国内でマグロの産地として有名なのは青森県の大間ですが、日本では全国でマグロが獲れます。
大間の他、有名な産地は次のようになります。
【マグロ】の主な産地 | |
長崎 | 壱岐市・平戸市・新上五島町 |
青森 | 大間町・八戸市・深浦町 |
宮城 | 石巻市・気仙沼市・塩竈市 |
静岡 | 下田市・沼津市・牧之原市 |
鳥取 | 境港市・鳥取市 |
【マグロ】の古名と別名
古名と別名
- ❶古名
- ❷別名

【マグロ】の古名
マグロの古名は「シビ」です。
【マグロ】の古名 |
シビ |
日本最古の歴史書である「古事記」には、「シビ」という名前の魚が登場しています。
【マグロ】の別名
マグロの別名は次のようになります。
【マグロ】の別名 |
・シビ ・ハツ |
「シビ」は古名でもありますが、東北や北陸では現在も使われています。