マスカットの正式名称は、マスカット·オブ·アレキサンドリアです。
この名前には、どんな意味があるのでしょうか?
この記事では、
マスカットの由来、
マスカットとシャインマスカットの違い、
この二つについてお伝えします。
マスカットの正式名称はマスカット·オブ·アレキサンドリア
マスカットの正式名称はマスカット·オブ·アレキサンドリアです。
これは品種名なのですが、マスカットの高級感とマッチしてて素敵な名前ですよね。
私たちは略して「マスカット」と呼んでいますが、生産者の方々は親しみを込めて「アレキ」と呼んでいるそうです!
「マスカット·オブ·アレキサンドリア」素敵な名前ですが、ちょっと長いので、皆んな略語で呼んでいるのですね。
マスカットの正式名称(マスカット·オブ·アレキサンドリア)の由来
私たちが普段マスカットと呼んでいるブドウは、マスカット·オブ·アレキサンドリア。
初めて聞いたときは、こんなに長い名前だったんだと驚きました。
でも一つ一つの言葉を見ていくと、意味がありました。
マスカット·オブ·アレキサンドリアの由来 その1(マスカットは香りを意味している)
マスカットは香りを意味しています。
マスカットは麝香(じゃこう・ムスク)の香りがするという意味で、これはマスカット最大の特徴です。
マスカットの香り(マスカット香)をムスク香とも言うのはこの為なのです。
麝香は鹿の分泌物を乾燥させたもので、中国やインドでは昔から香料や薬として使われていたものです。
独特の甘い香りと、香りを長持ちさせる効果があったため、麝香は香水の原料として大切にされていたんだとか。
この麝香のように香りが豊かで芳醇なことから、マスカットという言葉が名前になりました。
マスカット·オブ·アレキサンドリアの由来 その2(アレキサンドリアはマスカットの発祥地を意味している)
アレキサンドリアは、マスカットの発祥地です。
アレキサンドリアはエジプトの港町で、現在でもカイロに次ぐ第二の都市で、アフリカ有数の大都市です。
昔から貿易の中心地として栄えていたアレキサンドリアからは、沢山のマスカットが出荷されていたと言います。
エジプトが発祥地だなんて、エキゾチックなブドウだったのですね!
シャインマスカットはマスカット·オブ·アレキサンドリアの孫品種
最近じわじわと人気を集めているシャインマスカット。
品種はマスカットではなく、マスカット派生品種となるようです。
マスカット·オブ·アレキサンドリアの栽培には温室が必要なのですが、それを改善すべく開発されたのがシャインマスカット!
シャインマスカットはマスカット·オブ·アレキサンドリアの孫品種になります。
そのため、マスカット·オブ·アレキサンドリアに負けない香り、上品な甘さ、気品のある見た目、高級感を持っています。
実がキュッとしまっていて食べ応えがあるし、種がないのも良いですよね。
私も大好きなブドウです!今後、女王交代なんてことがあるかもしれませんね。
マスカット(マスカット·オブ·アレキサンドリア)が果物の女王と言われる理由
ブドウの種類はたくさんありますが、最も高級なものが「マスカット·オブ·アレキサンドリア」です。
マスカットが果物の女王と言われる理由 その1(香りと甘み)
マスカットの最大の特徴は香りと甘みです。
芳醇な香りと、さっぱりとした爽やかな品のある甘みは絶妙!
なんと、糖度は20%を超えるのだとか。
実がキュッとしまっているので、食べると口の中に上品な甘みが広がり幸せな気持ちになります。
マスカットが果物の女王と言われる理由 その2(気品ある見た目)
マスカットは粒が大きくて、高級感があります。
色が鮮やかでにキラキラと光り輝いている姿は、まるでエメラルドグリーンの宝石のよう!
その気品ある見た目と高級感が女王と言われる理由の一つです。
贈答用としてもとても人気がありますね。
マスカットが果物の女王と言われる理由 その3(クレオパトラが好んで食べていた)
マスカットの発祥の地はエジプトの、アレキサンドリアです。
世界三大美女と言われるエジプトの女王、クレオパトラもマスカットを好んで食べていたといいます。
麝香のような芳醇な香りと、上品な甘さをとても気に入っていたんだとか。
クレオパトラがこよなく愛した果物である事も、女王と言われる理由の一つです。
マスカットが果物の女王と言われる理由 その4(古い品種で世界中で栽培されている)
マスカットはとても古い品種で、なんと、紀元前から栽培されていたようです。
そのため、品種も多く、世界にはマスカットの子孫であるブドウがとても多いのだとか。
世界中に子孫がいるとしたら、女王と呼ばれるのも当然のように感じますね。
マスカットの正式名称がマスカット·オブ·アレキサンドリアだと岡山県民は知っている
マスカットの正式名称がマスカット·オブ·アレキサンドリアだと岡山県民は知っている
マスカットの正式名称がマスカット·オブ·アレキサンドリアだということ知ってる人は、それほど多くないのではないでしょうか。
周りに聞いても、ほとんどの人が「マスカットじゃないの?」と。
でも、岡山県民はほとんどの人が、マスカットの正式名称がマスカット·オブ·アレキサンドリアだという事を知っているのです。
なぜかというと、日本で栽培されるマスカットの96%以上が岡山県で作られているからのようです。
自宅近くなど、身近に農園があったりもするのかもしれません。
教科書にも載っているそうなので、知らない方が不思議なのでしょうね。
マスカットの生産量日本一は岡山県
岡山県でマスカットが栽培され始めたのは1880年代後半。
普通の畑はつまらないのでブドウを作ってみよう!ということでマスカット栽培が始まったんだとか。
岡山県の中でも、マスカットの栽培が盛んなのは津高地区。なだらかな丘に、マスカットの温室がたくさん並んでいるようです。
マスカットの栽培にはかなり手間がかかります。
温度や湿度を徹底管理し、育つまでには一年かかるのだとか。
農家の方が手間をかけて丁寧に作って下さっているので、私たちは美味しいマスカットを食べることができるのだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりますね。
紫色のマスカットがあった
マスカットは黄緑色のブドウだというイメージがあると思いますが、実は、間違っていました。
皮の色ではなく、香りで分類されているそうです。
なので、紫色のマスカット。黄緑色だけどマスカットではない物もあるんです。
てっきり黄緑色はマスカット、紫色は巨峰と思っていたので驚きました。
紫色だけどマスカットのブドウ
「ルビーオクヤマ」という紫色のマスカットがあります。
日本のスーパーでも、ルビーオクヤマは「赤いマスカット」として販売されているようです。
強い甘みの中に、ほんのり酸味があり、とても美味しいブドウだそうです。
見た目はまさにルビーのようで、透き通って綺麗な紫色をしています。
黄緑色だけどマスカットではないブドウ
「翠峰」という黄緑色の巨峰があります。
一つ一つの粒が大きく枇杷のような楕円形をしていて、食べ応えのあるブドウです。
甘みと酸味のバランスが絶妙で、果汁が多いので味が濃厚で美味しいとのこと。
見た目も綺麗で気品があるので、高級感はマスカットに負けていません。