みたらし団子の由来は後醍醐天皇が遭遇した縁起の良い泡だった

みたらし団子は、後醍醐天皇が御手洗池で手を清めていた時に、5つの泡と遭遇したという出来事から生まれました。お団子と泡って全く関係ないような気がするのですが、なぜ泡からみたらし団子が生まれたのか気になりませんか?
  
この記事では、みたらし団子の由来や御手洗池の水の泡の秘密をお伝えします。


みたらし団子の由来は5つの泡

後醍醐天皇が京都の下鴨神社を訪れ、お清めをしていた時のことです。
  
後醍醐天皇が御手洗池で手を清めていると、突然池の中から水泡がポコっとでてきました。
  
まず、ポコっと水泡が1つ浮き、その後続いてポコポコっと更に4つの水泡が後醍醐天皇の前に浮き上がりました。
  
その当時、御手洗池の中から水泡が浮き上がってくる事はとても縁起が良いこととされていたので、一度に5つの水泡と遭遇できたことは奇跡的!なんて縁起がいいことなのだろうと、後醍醐天皇もお喜びになったことでしょう。
  
この縁起の良い出来事にちなんで、浮き上がってきた水泡をお団子に見立ててお団子5つを串に刺し、みたらし団子が生まれました。
  
みたらし団子の発祥の地は御手洗池なのです。
  

みたらし団子は神様へのお供え物だった

  
みたらし団子は、今はとてもポピュラーでスーパーでも気軽に購入できる国民的おやつですが、元々は御手洗祭という下鴨神社で行われるお祭りの時に、氏子が神前に供えるために作っていたものでした。
  
串に刺した5つのお団子のうち一番上は頭の表し、その他の4つは体を表し、厄除け人形の意味もあったようです。
  
お団子を神前に供えた後は、家に持ち帰ってお醤油をつけて食べていたといいます。
  
誕生して間もない頃のみたらし団子は醤油をつけて焼いただけのものでしたが、下鴨神社の氏子の一人がアイディアマンで、甘みととろみをつけた餡を絡めることを考えたのだとか。
  
そのお団子が次第に評判となり、御手洗祭の時に一般の人へ向けて販売されるようになり、やがて名物となり、世間に広く知られようになりました。



御手洗池から水泡が出る理由

御手洗池は御手洗社にある池で、そこから御手洗川へと水が流れています。
  
池から川に繋がるって不思議な感じがすると思うのですが、御手洗社って、なんと凄いことに井戸の上に建っているのです!別名、井上社とも言われています。昔は御手洗池に地下から水が湧き出ていたそうなので、すごく神秘的で素敵ですよね。
  
地表近くなど、土の中の隙間に水と空気が両方ある場合があるそうなので、そういったことが関係して、昔は御手洗池でも空気が水泡となって出ることがあったと考えられます。
  
残念ながら、現在は加茂川の改修の影響で水が枯れてしまったそうで、ポンプを使って水を入れているそうです・・・。
  
これには驚きましたが、今は大抵のことはやろうと思えばできてしまう、文明の利器ってすごいなと感じました。
  

御手洗祭とは

  
御手洗祭は下鴨神社の御手洗社で、7月の土用の丑の日を含む数日間に行われるお祭りです。
  
御手洗社には瀬織津姫命(おおりつひめのみこと)という災難除けの神様が祀られています。御手洗祭では病気にかからないように、また、病気の回復を願い、1年の無病息災を祈願します。
  
御手洗祭は池の中を歩いて参拝するというワクワクするような珍しいお祭りで、「足つけ神事」とも言います。このお祭りは現在も行われていて、一般の人も参加可能!自由参加だそうです。
  
裸足になって御手洗池に入り、御手洗社まで水の中を歩いて進み、神様にロウソクをお供えしお参りをします。
  
7月と暑い時期に行われるお祭りですが、なぜか水が冷たいのだとか。水位も意外と深めで大人の膝くらいはあるようです。
  
参拝が終わればもちろん、近くのお茶屋さんでみたらし団子をいただくのでしょうね。
  
とても珍しいお祭りですし、想像するだけですごく楽しそう!!旅行好きの私としては、絶対に行ってみたいなと思いました。
  

御手洗の意味とは

御手洗とは、神社や寺院で参拝者が、参拝前に手や口を洗ってお清めをする場所のことです。
  
「御手洗(みたらし)」以外にも手水舎(ちょうずや・てみずや)、御水屋(おみずや)などと呼ばれます。
  
昔は近くの川や海で身体を清めていたそうですが、時代の変化とともに水質汚染など様々な問題が出てきたため、今ではほどんどの神社や寺院に手水舎が設置されるようになりました。
  
京都の下鴨神社と三重の伊勢神宮では、今でも近くの川で身を清めることができます。
  
川で身を清めても、手水舎で身を清めても同じだとは思うのですが、流れる川で身を清めた方が体についた汚れが落ち、身が清らかになるような気持ちになります。
  

ちょっと変わったみたらし団子

みたらし団子といえば、白いお団子が串に刺さっていて、上に醤油ベースの甘いの餡がかかっているものをイメージしますよね。
  
オーソドックスなみたらし団子はもちろん美味しいですが、最近は少し変わったみたらし団子が作られるようになってきています。
  
以前、友人から沼津のお土産としていただいたもので、こしあんの入ったお団子にみたらしの餡がかかっているお団子があり、ものすごく美味しくて感激したことを覚えています。
  
沼津に行ったら絶対に食べよう!そう誓いました。
  
この他にも、全国にはちょっと変わったみたらし団子があるようなので、探してみるのも面白いですね。



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