
知りたい項目をクリックして下さい。
①由来・語源 |
②英語表現と語源・由来 |
③フランス語表現と語源・由来 |
④中国語語表現と語源・由来 |
⑤漢字表記と漢字の由来 |
⑥象徴としての意味と理由 |
⑦虹の色 |
⑧原理と作り方 |
⑨「虹の日」とは |
【にじ】語源の有力説 |
蛇の古語「なぎ」説 蛇の古語「なぎ・なが」が「のじ・ぬじ・ねじ」に派生し、「にじ」に変化したことに由来 |

【虹】漢字の由来/なぜ虫編なのか |
古代中国で、大蛇が空を貫いて竜になるときに作られるのが「虹」と考えられていたことに由来 |

【虹】の英語表現 |
rainbow |

【虹】のフランス語表現 |
arc-en-ciel |

【虹】の中国語表現 |
彩虹 |

【虹】の象徴としての意味 | |
元々の意味 | 不吉なものであり、よくないことの前触れ |
現在の意味 | 幸せのシンボル |

5つの漢字表記 |
虹・霓・蜺・虹霓・虹蜺 |


【虹】4つの語源・由来

4つの語源・由来
- ❶蛇の古語「なぎ」説
- ❷日色 (にちしき) 説
- ❸錦 (にしき)説
- ❹魔界の主説
【虹】の由来・語源に定説はありません。
蛇の古語「なぎ」説が有力とされています。
その1(蛇の古語「なぎ」説)
虹の語源は、蛇の古語「なぎ・なが」に由来するという説です。
古代の日本では、蛇も含め、水中に棲む体の長い生き物を「なぎ」と呼んでいました。
時代とともに言葉が変化し、「なぎ」が「へび」「うなぎ」「あなご」などに派生したのです。
古代の日本人は、虹を大きな蛇だと思っていました。
虹は昔「のじ・ぬじ・ねじ」と呼ばれていましたが、これは蛇を表す言葉でもありました。
「なぎ・なが」が「のじ・ぬじ・ねじ」に派生し、「にじ」に変化しました。
標準語では「にじ」と呼びますが、沖縄など地方では、現在でも虹を「のじ・ぬじ・ねじ」と呼びます。
その2( 日色 (にちしき) 説 )
「虹」の語源は、「日色 (にちしき)」に由来するという説です。
「日色 (にちしき)」とは、このような意味です。
「日色 (にちしき)」の意味 |
日の色 |
日色 (にちしき)が短縮されて、虹(にじ)となりました。
その3(錦 (にしき)説)
「虹」の語源は、「錦 (にしき)」に由来するという説です。
「錦 (にしき)」とは、このような意味です。
「錦 (にしき)」の意味 |
・数種類の色糸で地色と文様を織り出した織物 ・色彩ゆたかで美しいもの |
虹はカラフルなので、昔は虹のことを「錦」と呼んでいました。
「にしき」が略されて「にし」、「にし」を方角の「西」と区別するために濁点をつけて「にじ」となりました。
「にしき→にし→にじ」と変化したのです。
その4(魔界の主説)
虹の語源は、魔界の主(ヌシ)に由来するという説です。
沼や池に住み着いて、人に危害を与えると信じられていた魔界の主。
昔は、虹は魔界の主が現れたものと信じられていました。
虹は見た目が蛇に似ています。
魔界の主(ヌシ)と蛇の古語である「のじ・ぬじ・ねじ」が混合し、虹(にじ)となりました。
昔の人にとって「虹」は不吉なものであり、恐れ崇められる存在でした。
【虹】の英語表現と語源・由来

英語表現
- ❶虹の英語表現(rainbow)
- ❷「rainbow」の語源・由来
英語表現(rainbow)
「虹」の英語表現は「rainbow」です。
【虹】の英語表現 |
rainbow |
「rainbow color」で虹色、「a double rainbow」で二重の虹となります。
I saw a rainbow yesterday. |
昨日、虹を見ました。 |
「rainbow」の語源・由来
「rainbow」の語源・由来は非常にシンプルで、雨が降った後にできる弓状のものです。
「rain」と「bow」の2つの言葉が組み合わさった言葉で、直訳すると「雨の弓」です。
英語 | 日本語 |
rain | 雨 |
bow | 弓 |
【虹】のフランス語表現と語源・由来

フランス語表現
- ❶虹のフランス語表現
- ❷「arc-en-ciel」の語源・由来
フランス語表現
「虹」のフランス語表現は「arc-en-ciel」です。
【虹】のフランス語表現 |
arc-en-ciel |
虹色も同じで「arc-en-ciel」と表現します。
日本のバンド「L’Arc-en-Ciel(ラルクアンシェル)」さんの名前の由来としても知られています。
「arc-en-ciel」の語源・由来
「arc-en-ciel」の語源・由来は非常にシンプルで、空に架かるアーチです。
「arc」と「ciel」の2つの言葉が組み合わさった言葉です。
フランス語 | 日本語 |
arc | アーチ |
ciel | 空 |
【虹】の中国語語表現と語源・由来

中国語表現
- ❶虹の中国語表現
- ❷「彩虹」の語源・由来
中国語表現
「虹」の中国語表現は「彩虹」です。
【虹】の中国語表現 |
彩虹(cǎihóng) |
「彩虹」の語源・由来
「彩虹」の語源は「蛇」に由来します。
古代中国では、大蛇が空を貫いて竜になるときに作られるのが「虹」と考えられていました。
蛇(虫)が空を貫く(工)で「虹」です。
虹はカラフルで彩りが美しいので、「色とりどり」という意味の「彩」という言葉が組み合わされました。
【虹】の3つの漢字表記と漢字の由来

3つの漢字表記
- ❶3つの漢字表記
- ❷漢字の由来
漢字表記
「虹」には3つの漢字表記があります。
【虹】3つの漢字表記 |
虹・霓・蜺 |
虹には雄と雌があります。
雄(主虹) | 内側のはっきりと見える虹 | 虹(にじ) |
雌(副虹) | 主虹の外側に薄く見える虹 | 霓(にじ)・蜺(にじ) |
雄と雌を組み合わせて、「虹霓(こうげい)・虹蜺(こうげい)」という別名もあります。
「虹」の別名
虹の別名は「虹霓・虹蜺(こうげい)」です。
【虹】の別名 |
虹霓・虹蜺(こうげい) |
漢字の由来
「虹」は中国から日本へ渡ってきた漢字です。
中国では、「虹」が「蛇」に由来しているため、「虹」の部首は虫編となっています。
古代中国では、大蛇が空を貫いて竜になるときに作られるのが「虹」と考えられていました。
蛇(虫)が空を貫く(工)で、虫編の「虹」となりました。
【虹】の象徴としての意味/元々は不吉の象徴だった理由とは

象徴としての意味とその理由
- ❶象徴としての意味
- ❷元々は不吉の象徴だった理由とは
- ❸不吉の象徴から幸運の象徴になった理由とは
象徴としての意味
「虹」の象徴としての意味は「幸運」です。
虹は、太陽の位置や水滴の大きさなどの条件が揃わないと観ることができません。
とても貴重なものなので、観れたらラッキー!幸運の象徴とされています。
虹で有名なハワイには、次のようなことわざがあるほどです。
No Rain, No Rainbow ! |
直訳:雨が降らなければ、虹はできない。 つまり、「困難のあとには良いことがやってくる」という意味です。 |
元々は不吉の象徴だった理由とは
「虹」は、元々は不吉なもので、よくないことの前触れと恐れられていました。
古文の和歌に虹がでてくる歌が少ないのは、不吉の象徴だったからです。
「虫の知らせ」という言葉がありますが、昔は虹も同じような意味を持っていたと考えられています。
「虫の知らせ」の意味 |
よくないことが起こりそうな予感がすること |
特に沖縄では、虹は干ばつの前触れと考えられていたようです。
不吉の象徴から幸運の象徴になった理由とは
日本では、昔は虹は5色と考えられていました。
最初に虹が7色と唱えたのは、「万有引力の法則」で有名なニュートンです。
それが日本に伝わり、明治時代以降の学校教育で、日本でも虹は7色とされました。
7といえば七福神です。
虹の7色を七福神になぞらえて表すようになり、幸福の象徴と認識されるようになりました。
国内にもあった!夜の虹(月虹)が見れる場所4選! |

【虹】の色は何色?

現在の日本では、虹は7色(赤・橙・黃・緑・青・藍 ・紫)と言われていますが、昔は5色でした。
このように、虹の色は時代によって、また国によっても認識に違いがあります。
色 | 国 | |
7色 | 赤・橙・黃・緑・青・藍 ・紫 | 日本・オランダ・イタリア・韓国 |
6色 | 赤 ・ 橙 ・ 黄 ・ 緑 ・ 青 ・ 紫 | アメリカ・イギリス |
5色 | 赤 ・ 黄 ・ 緑 ・ 青 ・ 菫 | ドイツ・フランス・中国・メキシコ |
4色 | 赤 ・ 黄 ・ 緑 ・ 青 | ロシア・インドネシア |
【虹】の原理と作り方

虹の原理と作り方
- ❶虹の原理
- ❷虹の作り方
虹の原理
虹は、太陽の光が空気中の水滴に反射・屈折することで見える現象です。
光は波長によって屈折角度が異なるので、見える色も違ってきます。
虹の作り方
虹は、霧吹きと太陽があれば簡単に作ることができます。
【虹】の作り方 |
①霧吹きに水を入れます ②太陽を背にして、霧吹きをします |
霧吹きではなく、ホースで水をまいても虹が作れます。
「虹の日」とは

7月16日は、デザイナーの山内康弘さんにより「虹の日」に制定されています。
7月16日なので「ナナイロ(7色)」という語呂合わせと、梅雨明けで大きな虹のでることが多い時期なので、七色の虹のように、人と人、人と自然などが結びつく日にしようという理由からです。
日本記念日協会によって、認定・登録もされています。