
「mamusya(マヌシャ)」は「人間の世界(人間)」という意味です。
【人間】は、元々は場所を表す言葉でしたが、時代とともに変化し「人・ひと」という意味も持つようになりました。
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【人間】2つの意味 | |
① | 世の中・世間 |
② | ひと |

【人間】2つの読み方 | |
にんげん | じんかん |

【人間】の進化 | ||
700万年前 | サヘラントロプス・チャデンシス | 現代人の最初の祖先 |
400万年前 | 猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス) | 直立二足歩行 |
200万年前 | 原人(ホモ・エレクトス) | 道具を作り、火を使う |
40万年~4万年前 | 旧人(ネアンデルタール人) | 衣服を着る、狩をする |
30万年前 |
新人(ホモ・サピエンス) | 現代人の直接の祖先 |

【人間】4つの特徴 | |
① | 直立二足歩行 |
② | 指先が器用で道具を使い、道具を作る |
③ | 言葉を使いコミュニケーションをする |
④ | 文化を持っている |

【人間】6つの基本感情 | |
喜び | 驚き |
怒り | 悲しみ |
嫌悪 | 恐怖 |

【人間】3つの英語表現 | ||
human | person | people |

【人間】2つの中国語表現 | |
人(rén) | 人类(rénlèi) |


【人間】語源は仏教語でサンスクリット語の「mamusya」に由来

【人間】の語源は、仏教語でサンスクリット語の「mamusya(マヌシャ)」に由来します。
「mamusya」は「人間の世界」という意味です。
仏教には、人は生まれ変わりを繰り返す(輪廻転生・りんねてんしょう)という教えがあります。
生まれ変わる場所は「六道(ろくどう)」と呼ばれ、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上のどれかになります。
mamusya(マヌシャ) | 人間の世界 |
輪廻転生(りんねてんしょう) | 人は生まれ変わりを繰り返すという仏教の教え |
生まれ変わる場所(六道・ろくどう) | 地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上 |
この「六道」の「人間」が、「mamusya(人間の世界)」です。
「人間」は、元々「場所」を表す言葉でしたが、時代とともに変化し、江戸時代以降「人・ひと」という意味も持つようになりました。
【人間】2つの意味と2つの読み方
意味・読み方
- ❶【人間】の意味 その1(世の中・世間)
- ❷【人間】の意味 その2(ひと)
- ❸「人(ひと)」の意味
- ❹「間」の意味
- ❺「人間関係」の意味

「人間」には、2つの意味があります。
【人間】の意味 その1(世の中・世間)
「人間」の1つ目の意味は「世の中・世間」です。
「人間」は、元々は仏教用語で、「世の中・世間・人間界」という意味の言葉でした。
【人間】の意味① |
世の中・世間 |
「世の中」の意味で使われるときは「にんげん」ではなく「じんかん」と読み分けられます。
【人間】の意味 その2(ひと)
「人間」の2つ目の意味は「ひと」です。
【人間】の意味② |
ひと |
元々は仏教用語だった「人間」ですが、江戸時代以降に「ひと」の意味が加わりました。
「ひと」の意味で使われるときは「にんげん」と読みます。
「人(ひと)」の意味
「人(ひと)」の意味は、霊長目ヒト科ヒト属の哺乳類です。
「人(ひと)」の意味 |
霊長目ヒト科ヒト属の哺乳類 |
直立二足歩行し、手で道具を使い、大脳が発達しているので言語・思考・文化などさまざまな能力を持つ、私たち「人間」のことです。
現在生存している種は、学名「ホモ‐サピエンス」一種です。
「間」の意味
「間」の意味は、一定の場所、空間です。
「間(あいだ)」の意味 |
一定の場所、空間 |
「人間関係」の意味
「人間関係」とは、人と人の関係のことです。
「人間関係」の意味 |
人と人の関係 |
人と人の関係、人間同士の付き合いなどを表します。
【人間】の進化と生物学的分類・学名
進化・生物学的分類・学名
- ❶【人間】の進化
- ❷生物学的な分類と学名

【人間】の進化
人間の祖先は、チンパンジーやゴリラなどの類人猿と同じです。
共通の祖先から枝分かれし、現代人(現生人類)である私たちが存在しています。
2000万年前 | 類人猿共通の祖先(ヒト上科) → ヒト科・テナガザル科に分岐 |
1400万年前 | ヒト科 → ヒト亜科・オランウータン亜科に分岐 |
1000万年前 | ヒト亜科 → ヒト族・ゴリラ族に分岐 |
700万年前 | 人族 → ヒト亜族(サヘラントロプス・チャデンシス)・チンパンジー亜族に分岐 |
現在見つかっている中で、類人猿と別れた現代人の最初の祖先が「サヘラントロプス・チャデンシス」です。
「サヘラントロプス・チャデンシス」が進化し、現代人が生まれました。
700万年前 | サヘラントロプス・チャデンシス | 現代人の最初の祖先 |
400万年前 | 猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス) | 直立二足歩行 |
200万年前 | 原人(ホモ・エレクトス) | 道具を作り、火を使う |
40万年~4万年前 | 旧人(ネアンデルタール人) | 衣服を着る、狩をする |
30万年前 |
新人(ホモ・サピエンス) | 現代人の直接の祖先 |
生物学的な分類と学名
人間の生物学的な分類は、次のようになります。
人間の生物学的分類 |
動物界・セキツイ動物門・哺乳綱・霊長目・ヒト科・ヒト属・ヒト |
学名は、「ホモ・サピエンス・サピエンス」です。
【人間】特徴と6大感情/どういう生き物かを解説
特徴・6大感情
- ❶特徴
- ❷6大感情

特徴
人間は、他の動物とは違った特徴があります。
【人間】の4つの特徴 | |
① | 直立二足歩行 |
② | 指先が器用で道具を使い、道具を作る |
③ | 言葉を使いコミュニケーションをする |
④ | 文化を持っている |
人間の大きな特徴のひとつに、言語があります。
人間は言語を使い考え、意思の疎通を図るため、地球上の生物の中で最も知能の高い動物と考えられています。
6大感情
人間は感情を持ち、物事に対してさまざまな感情を抱きます。
6つの基本感情があり、これらが複数混ざり合い、混合感情として表出されます。
人間の持つ感情は、30種類以上。
感情は、脳の扁桃体という場所で決まります。
【人間】6つの基本感情 | |
喜び | 驚き |
怒り | 悲しみ |
嫌悪 | 恐怖 |
【人間】3つの英語表現
英語表現
human | person | people |

その1(human)
「human」は「人間・人類」という意味の単語です。
人の人数を数えるときは使われず、「他の動物ではない人間」の意味で使われます。
似たフレーズに「human being」があります。
「being」は「生きているもの」という意味で、「human being」は「生きている人」となります。
やや堅いニュアンスの表現です。
英語 | 日本語 |
human | 人間・人類(生きている人・生きていない人どちらにも使える) |
human being | 人間・人類(生きている人) |
その2(person)
「person」は「人間・ひとりの人」という意味の単語です。
「人」を表す最も一般的な英単語です。
The fee is one dollars per person. |
料金はひとり一ドルです。 |
「person」の複数形が「persons」
「persons」は契約など、フォーマルな場で使われる言葉です。
その3(people)
「people」は「人々・複数の人」という意味の単語です。
「common people」「the people」で、「一般の人々・国民」という意味になります。
【人間】に関する英語表現
日本語 | 英語 |
人間関係 | ・human relations ・human relation |
透明人間 | invisible man |
人間力(尊敬されるような人間性) | a personality that inspires admiration |
人造人間 | cyborg |
人間ドッグ | ・complete medical checkup ・comprehensive health examination |
【人間】2つの中国語表現

中国語で「人間」は、「人・人类」です。
「人間」は、「世間・世の中」という意味で使われます。
日本語 | 中国語 |
人間・人 | ・人(rén) ・人类(rénlèi) |
世間・世の中 | 人间(rénjiān) |