お風呂の語源は3つある!洞窟の古名が風呂の由来になった理由とは

みーちゃん
みーちゃん
お風呂の語源ってなんですか?
お風呂の語源は3つあるので一言では言えません。
ハルちゃん
ハルちゃん

3つの説がどのようなものか気になりませんか?
  
興味のある方は、詳しく書いてあるので記事をお読み下さい。



3つある!お風呂の語源

お風呂の語源 その1 室(むろ)説

  
「室(むろ)」とは洞窟や岩屋など、岩に穴をほった部屋のことを指します。
  
昔のお風呂は蒸気を利用した蒸し風呂だったので、狭い部屋(室)にこもらなければ蒸気を浴びる事ができませんでした。
  
この「室(むろ)」が転じて「風呂(ふろ)」と呼ばれるようになったそうです。
  

お風呂の語源 その2 風炉(ふろ)

  
風炉(ふろ)とは茶道で使われる、お湯を沸かす道具です。
  
昔のお風呂は蒸気を浴びる蒸し風呂スタイルだったので、お湯を沸かして利用していました。
  
風炉と同じようにお湯を沸かす事から、お風呂も「風炉」と呼ばれ、「風呂」と書かれるようになったそうです。
  

お風呂の語源 その3 湯室(ゆむろ)

  
3つ目の語源として、湯室(ゆむろ)が変化して風呂になった説もあります。
  

3つの語源で有力なのは「室(むろ)説」

3つの語源の中で「室(むろ)説」が有力のようです。
  
その理由として、お風呂の始まりが、洞窟など天然の物を利用したサウナスタイルだったと言う事が挙げられています。
  
洞窟や岩に穴をほった部屋で火を炊き、そこに水をまき蒸気を発生させていました。
  
元々のお風呂は、お湯を沸かした蒸気を使用していた訳ではなかったのです。
  

洞窟の古名が風呂の由来になった理由とは

昔のお風呂は蒸気を利用した蒸し風呂だったので、狭くこもった空間が必要でした。
  
蒸気の逃げ場が少なく、ある程度の時間は温度が保つ事ができる場所。
  
それに適していたのが「室」と呼ばれていた、洞窟や岩に穴をほった部屋だったのだと思われます。
  
自然にある洞窟であれば、わざわざ作る必要もなく手軽にお風呂を楽しめたのでしょう。



江戸時代の銭湯は蒸し風呂だった

江戸時代の銭湯は蒸し風呂だった

  
お風呂が一般的になったのは江戸時代です。
  
昔はお風呂と言えば、蒸し風呂を意味していました。
  
江戸時代前期に銭湯(風呂屋)が流行しましたが、お湯を沸かした蒸気を利用する、蒸し風呂でした。
  
蒸気で体の汚れを浮き立たせ、しなりのある枝で体を叩き垢を落としていたようです。
  

江戸時代後期にお湯につかる風呂が登場

 
  
お風呂が現在のように、お湯につかるスタイルになったのは江戸時代後期です。
  
「湯屋(ゆや)」「湯(ゆ)」「湯殿(ゆどの)」と呼ばれ、「風呂(ふろ)」とは区別されていたようです。
  
費用の問題や火事の危険から、江戸時代の人の多くは銭湯を利用していました。
  
家にお風呂がある事は珍しく、かなり身分の高い人のみだったようです。
  

元々はお坊さんのための施設だった

お風呂は元々はお坊さんのための施設でした。
  
仏教には以下にご紹介するお経があり、病を退け福を呼ぶとして入浴は良い事とされていました。

「仏説温室洗浴衆僧経」

奈良時代には、寺院にもお風呂が作られるようになったと言われています。
  
現存する最古のお風呂は、東大寺の「大湯屋」です。
  
寺院を訪れる人にもお風呂が解放された事で、お風呂が一般に広く知られるようになりました。
  

お風呂の歴史

蒸し風呂

  
蒸気を利用して体の汚れを浮き上がらせるお風呂です。
  
現在でいうサウナで、昔は「お風呂=蒸し風呂」でした。
  
蒸気が豊富な温泉でも、蒸し風呂はよく見られたようです。
  

五右衛門風呂

  
土釜の上に直接風呂釜を置くタイプのお風呂で、底が熱く、つかるには底板が必要です。
  
非日常的な雰囲気が楽しい五右衛門風呂ですが、名前の由来にはある逸話があります。
  
石川五右衛門という泥棒が捕まった時に、世間への見せしめとして釜茹での刑に処されたというのです。
  
なんとも恐ろし逸話ですね。
  

木桶風呂(鉄砲風呂)

  
ヒノキ製の桶に釜と煙突がセットになっている、明治以降に一般に普及したタイプのお風呂です。
  
煙突が鉄砲に似ていることから、鉄砲風呂とも呼ばれます。
  
このお風呂は移動式で、持ち運びができたそうです。

湯舟

  
現在は、湯舟とは浴槽のことを指します。
  
湯舟は元々は船に作られたお風呂で、銭湯のない地域の人のために作られたものでした。
  
つまり、移動する船のお風呂だったのです。
  
それが次第に「湯舟」と呼ばれるようになったそうです。
  

いい風呂の日

日本浴用剤工業会が11月26日を「いい風呂の日」に制定しています。
  
入浴剤の普及のために日本浴用剤工業会が制定し、日本記念日協会により認定されました。
  
日本浴用剤工業会や各地の温泉や銭湯では、いい風呂の日にキャンペーンが行われる事があるようです。
  
お風呂はもちろんですが、入浴剤を入れることで更にリラックス効果が高まります。
  
香りや色を楽しめる入浴剤を入れてお風呂に入る事は、最高のストレス解消法かもしれません。
  

お風呂(bath)の語源

お風呂は英語で「bath」です。
  
bathの語源は、イギリスの都市・バース(bath)からきています。
  
バースで有名なのが、ローマン・バース(Roman Baths)という古代ローマ人が建設した温泉施設です。
  
現在も温泉は湧いていて博物館となっているので、「テルマエ・ロマエ」の世界を味わう事ができます!
  
こちらが「テルマエ・ロマエ」です!

ローマン・バースに行ってみたくなりますね。




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