火星で一番高い山はオリンポス山!太陽系最大の大きさに成長した理由

火星で一番高い山はオリンポス山です。これは太陽系で一番の高さです。

スケールが全く違うと言われるオリンポス山。どのくらい高さなのか気になりませんか?

この記事では、

オリンポス山の高さ、
オリンポス山が太陽系で最大の大きさに成長した理由

この二つについてお伝えします。


火星で一番高い山オリンポス山は太陽系で最大の大きさ

火星で一番高いオリンポス山の動画

まずはオリンポス山の動画をご覧ください。

火星で一番高い山オリンポス山は太陽系で最大の大きさ

火星で一番高いオリンポス山は、太陽系で最大の山でもあります。

オリンポス山の大きさはこのようになります。

オリンポス山 比較すると
山の高さ 26000m エベルストの約3倍
山の直径 550km 東京ー大阪の距離
山頂のカルデラの直径 70km 東京ー小田原の距離
山頂のカルデラの深さ 3.2km 富士山がほぼすっぽり入ってしまう

直径がかなり大きですが、裾野(麓近くの)傾斜がかなり緩やかなようです。

大きすぎて、わかりにくいですが、直径は本州の半分がすっぽりと収まってしまうくらいの大きさです。

高さは、世界一高いエベレスト(8800m)の約3倍!

スケールが大きすぎます!!

火星の大きさは地球の半分

太陽系で一番高いオリンポス山のある火星。

火星ってものすごく大きな惑星なんだろうなと思うかもしれませんが、火星の大きさは、なんと地球の約半分。

太陽系の惑星8つの中でも、二番目の小ささなんです。

太陽系で一番大きな惑星は木星で、火星の約22倍もあります。

太陽系で一番大きな山が木星にあるのなら納得なのですが、小さい火星にあるのが驚きで、すごいなと思うんですよね。

火星で一番高い山オリンポス山が太陽系最大の大きさに成長した理由

火星で一番高い山オリンポス山が太陽系最大の大きさに成長した理由

火星にはオリンポス山の他にも、同じような大きさの火山がいくつかあります。

火星の火山が驚くほど大きい理由は、地球のようなプレート変動がないためと言われています。

火星ではプラート変動がないため、地表が動くことがありません。

何度噴火をしても、噴火により火山が形成されるのは常に同じ場所です。

そのため、噴火のたびに火山が大きくなるのです。

オリンポス山が最後に噴火したのは約240万年前。

なんと、今後も噴火する可能性があるそうです。

次に噴火した時は、一体どのくらいの大きさになってしまうのでしょうか。

地球の山がオリンポス山のように巨大化しない理由

地球はプレート変動によりゆっくりと地表が動いています。

噴火により火山が形成されても、次に噴火するときには地表が動いているので、前とは別の場所に火山が形成されます。

そのため、地球の山は火星のような大きさにはならないのです。

地球で地震が頻繁に起こるのもプレート変動の影響です。

プレート変動のない火星では地震も少なく、100万年に1度程度しか起こらないんだとか。

火星で起こる震動なので火震というそうですが、地球では地震が多いので羨ましいですね。


火星で一番高い山オリンポス山はハワイ島のマウナケア山に似ている

オリンポス山は、高さも直径もとても大きいですが、傾斜がとても緩やかで、どこからが山なのかわからないくらいだと言います

これはハワイのマウナケア山に似ています。

マウナケア山は標高4205mと富士山よりも高いのですが、傾斜がとても緩やかなので、頂上まで車で登ることができます。

富士山は3776mですが、頂上まで車で登ることはできないですよね。

もし火星に車があったら、頂上まで登れるのかなと想像してしまいますね。

ちなみにマウナケア山の裾野は海底にあり、海底からの標高は、なんと10203 mの高さがあるんだとか。

エベレストを超えていますね。

火星で一番高い山オリンポス山がある火星には太陽系で最大の渓谷がある

太陽系で最大のマリネリス峡谷の動画

太陽系で最大のマリネリス峡谷です。

 

太陽系で最大のマリネリス峡谷

太陽系で一番高いオリンポス山のある火星には、もう一つ太陽系で最大の物あります。

それは、マリネリス峡谷です。マリナー渓谷とも呼ばれます。

マリネリス渓谷の大きさはこのようになります。

マリネリス渓谷 比較すると
長さ 4000km 日本の国土の長さが3000km
深さ 7km 富士山の約2倍
200km 東京ー山梨を往復した距離

この長さは、火星の表面の約1/5週の長さになるそうです。

日本の国土の長さは、北東から南北に約3000kmだそうなので、これと比べるとスケールの大きさが半端ないことがわかります。

火星には太陽系で最大の渓谷があり、山があり・・・。なんとも不思議な地形をしているのですね。

地球最大の渓谷グレート・リフト・バレー

マリネリス峡谷に匹敵するのがアフリカのグレート・リフト・バレー(大地溝帯)です。

グレート・リフト・バレーはアフリカ大陸を南北に横断する谷です。

大きさはこのようになります。

グレート・リフト・バレー 比較すると
長さ 6500km 東京ーインドまでの距離
深さ 1.6km スカイツリーの約2.5倍
80km 東京ー千葉を往復した距離

マリネリス渓谷に比べると規模はやや小さめでしょうか。

グレート・リフト・バレーは世界遺産にも登録されている素敵な場所です。

特徴的な地形をしているため、気候や生態が独特で、たくさんの動物が集まり、動物の楽園といわれています。

アフリカ旅行では、必ず訪れる場所のようです。

火星で一番高い山オリンポス山がもし地球にあった

オリンポス山、あまりにも大きすぎてわかりにくいのですが、もし日本にあったら、地球にあったらどんな感じなのか気になりませんか。

もし地球のどこかにオリンポス山があったら

ユーラシア大陸、アフリカ大陸など、オリンポス山がすっぽり入る大陸はありますね。

もしオリンポス山が地球にあったら、標高26000mというのは成層圏に入ります。

私たちが生活している対流圏は、高度0km〜11kmで、様々な気象現象が起こり、高度が上がるにつれて気温が低下します。

ジェット機が飛ぶのが対流圏の上の方で高度10kmあたりとのこと。

11kmを超えると成層圏となり、26kmは成層圏の範囲内であり、オゾン層の密度が最も高くなる場所だそうです。

こうやって考えると、オリンポス山のスケールって超ド級!

地球にそんな高い山が存在することはできないのかもしれませんが、もし同じような高さの山があったら、宇宙服のようなものを着て登山する人がいるのでしょうか。

もし日本にオリンポス山があったら

オリンポス山は日本の本州の半分がすっぽり収まるくらいの大きさです。

例えば、オリンポス山の直径の550kmという長さは、東京〜大阪と同じくらいの距離です。

JR東京駅からJR新大阪駅までは556.4kmで、新幹線で移動すると2時間半ほどかかる距離。

オリンポス山は山頂のカルデラもとても大きく、

山頂のカルデラの直径 70km 東京ー小田原の距離
山頂のカルデラの深さ 3.2km 富士山がほぼすっぽり入ってしまう

なんとこの中に、富士山がすっぽりと入ってしまうそうです。

富士山は3776mでオリンポス山は26000mなので約7倍。

衝撃的ですが、富士山とはスケールが違いすぎますね。

火星で一番高い山オリンポス山がある火星は地球と似ていた

昔の火星は、今の地球と似ていたと言われています。

今は火星に水はありませんが、水が流れた跡や、火山の噴火した跡が残っているそうです。

また、火星には四季も存在すると言われています。

これまで火星探査機フェニックスなどで、火星の気候や地質などの調査が行われてきました。

月面有人着陸が達成されたら、次は火星ということで、今後は火星の有人着陸が計画されているようです。

火星までは往復3年もかかるそうなので、大変なことですね。

火星で一番高い山オリンポス山はギリシャにもあった

ギリシャにもオリンポス山という名前の山があり、ギリシャ最高峰の山です。

高さは2355mで、ヨーロッパ最高峰でもあります。

オリンポス山はギリシャ神話の神々が住むと言われる神聖な山。

日本の富士山と同じようにギリシャ国民からも愛されているようです。

実際に登ることもできますが、富士山同様かなり本格的な登山となるので準備が必要です。

山頂に近づくほど霧がかかり神秘的な雰囲気が増すとのこと。

きっと山頂では神々しい景色を見ることができるのでしょうね。



Follow me!

PAGE TOP