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①語源・由来 |
②【パパ】は何語なのか |
③【パパ】はいつから日本で使われているか |
④英語表現 |
⑤中国語表現 |
【パパ】語源・由来の有力説 |
ギリシャ語「pappas( παππας)」説 「pappas」とは父という意味。ギリシャ語「pappas」→ラテン語「papa」これが世界各国に伝わり、「papa」が父親の意味で使われるようになったことに由来。 |
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【パパ】はいつから日本で使われているのか |
明治時代の後期、欧米に留学や旅行をした貴族が、日本に持ち帰ったことで使われるようになった。 |

【パパ】6つの英語表現 | ||
Dada | Daddy | Dad |
father | pops/papa/pa | old man |

【パパ】中国語表現 |
爸爸(bàba) |


【パパ】の語源・由来

語源・由来
- ❶ギリシャ語「pappas( παππας)」説
- ❷赤ちゃんの喃語説
- ❸中国語「爸爸」説
- ❹英語「papa」説
【パパ】の語源・由来には4つの説があり、定説はありません。
「ギリシャ語「pappas」に由来する説が有力説となっています。
その1(ギリシャ語「pappas( παππας)」)
「パパ」の語源・由来は、ギリシャ語の「pappas( παππας)」だという説です。
これは、ローマ法王という意味の英語「Pope」と同じ語源です。
「pappas( παππας)」とは、このような意味です。
ギリシャ語の「pappas( παππας)」の意味 |
父 |
ギリシャ語「pappas」→ラテン語「papa」これが世界各国に伝わり、「papa」が父親の意味で使われるようになりました。
その2(赤ちゃんの喃語説)
「パパ」の語源・由来は赤ちゃんの喃語だという説です。
喃語(なんご)とは、赤ちゃん特有のまだ言葉にならない段階の声のことです。
その中でも「パ・マ・バ」は赤ちゃんにとって発音しやすい音で「両唇音(唇を閉じた状態から開くときにでる音)」をいいます。
「パパ」と似た発音は世界中にあり、ドイツ語やイタリア語でも父親のことを「パパ」と言います。
日本語も他の言語も同じで、発音しやすい喃語が「パパ」という意味のある言葉に変化しました。
その3(中国語「爸爸」説)
パパの語源は意外にも、中国語の「爸爸」に由来するという説です。
中国語では、お父さんのことを「爸」といい、「爸爸」はお父さんを表す小児語で、日本語で言う「パパ」です。
発音は「バーバ(bàba)」です。
中国語 | 日本語 |
爸爸(bàba) | パパ |
爸(bà) | お父さん |
お父さんを表す小児語「爸爸(bàba)」が伝わり変化し、日本で使われるようになりました。
その4(英語「papa」説)
パパの語源・由来は英語の「papa」に由来するという説です。
お父さんの英語表現といえば「dad・daddy」が一般的ですが、「papa・pappy」も存在します。
地域により差はありますが、特にイタリア系アメリカ人の間では「papa」が一般的です。
英語の「papa」が伝わり、日本でも「パパ」が使われるようになりました。
ちなみに、英語のpapaはフランス語のpapaから、フランス語のpapaはラテン語のpapaからきています。
ラテン語ではお父さんを「pater」、その小児語が「papa」となります。

よろしければお読み下さい。
【ママ】4つの語源と漢字表記/日本でいつから使われているのかも解説 |
【パパ】は何語?

「パパ」は、世界中の多くの国で父親を呼ぶときの呼称となっていて、世界の共通言語と言っても過言ではありません。
父親を「パパ」という呼称で呼ぶ主な言語は、次のようになります。
父親を「パパ」という呼称で呼ぶ主な言語 |
日本語・英語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スワヒリ語・中国語・ロシア語 |
日本や中国では、「パパ」という呼称は主に子供が使っています。
スペイン・フランス・イタリア・ロシアでは、大人でも普通に「パパ」という呼称を使っています。
アメリカでは、地域によって違いはありますが、イタリア系アメリカ人の間では、大人でも「パパ」という呼称を使っています。
【パパ】はいつから日本で使われているのか

いつから日本で使われているのか
- ❶【パパ】が使われ始めたのは明治時代後期
- ❷【パパ】が使われる前の呼称
【パパ】が使われ始めたのは明治時代後期
「パパ」が日本で使われるようになったのは、明治時代の後期です。
欧米に留学や旅行をした貴族が、日本に持ち帰ったことがきっかけで使われるようになりました。
昭和初期には「パパ」という呼称に反対した人もいたようですが、戦後更に広まっていきます。
【パパ】が使われる前の呼称
明治時代の前期までは「おとっさん」が一般的に使われていました。
その後、明治37年の国定教科書「尋常小学読本」に載ったことがきっかけで「おとうさん」という呼称が広まりました。
現在の父親の呼称は「パパ・お父さん・父さん・親父・おとん」などあります。
年代や性別によっても異なりますが「お父さん・父さん」がよく使われています。
【パパ】の英語表現

6つの英語表現
Dada | Daddy | Dad |
father | pops/papa/pa | old man |
その1(Dada)
「Dada」は、赤ちゃんや幼い子供が使う言い方です。
同じ音が続くので発音しやすく、喋り始めの赤ちゃんが使うようなイメージです。
その2(Daddy)
「Daddy」は、小学校中学年くらいまでの子供が使う言い方です。
甘えん坊な女の子やお金持ちの子供は、「Daddy」を長く使う傾向にあるようです。
とてもカジュアルな言い方なので、ほとんどの子供に使われています。
Dad, let’s play together. |
お父さん、一緒に遊ぼう。 |
その3(Dad)
「Dad」は、子供から大人まで、全ての年齢の人が使う言い方です。
父親の呼び方では、定番です。
カジュアルな言い方ですが、少しフォーマルなニュアンスもニュアンスも含まれます。
Dad, take me shopping. |
お父さん、買い物に連れて行って。 |
その4(father)
「father」は、フォーマルでな言い方です。
昔はよく使われていましたが、現在は、普通の会話ではほぼ使われません。
日本でいうと「お父様」というような、硬い表現です。
その5(pops/papa/pa)
「pops/papa/pa」は、カジュアルで親しみを込めた言い方です。
19世紀頃までは、上流階級の間で「papa」が一般的に使われていました。
現在ではあまり使われない、マイナーな表現です。
Papa,I love you. |
お父さん大好き |
その6(old man)
「old man」は、自分の父親を表すときに使う表現です。
直訳すると「古い人」となりますが、「経験のある人」という意味で、父親に対して使われます。
一般的ではなく、マイナーな表現です。
【パパ】の中国語表現(爸爸)

「パパ」を中国語で表現すると「爸爸(bàba)」となります。
【パパ】の中国語表現 |
爸爸(bàba) |
我爱爸爸 |
私はお父さんが大好きです。 |