日本人にお馴染みのラムネですが、3つの大きな謎があります!
ビー玉はどうやって入れるのか?そもそも、なぜビー玉を入れるのか?ラムネという日本語のようで日本語でない名前の意味。
この3つの大きな謎について、この記事ではお伝えします。
ラムネのビー玉の入れ方
ラムネのビー玉の入れ方はとても簡単です!
ラムネのビー玉の入れ方 その1(現在の方法)
瓶の口の部分を広く開けた状態でビー玉を入れます。
その後に口の部分を熱して細くすぼめて形を整えます。
今は、ほとんどのラムネはこの方法で作られています。
ラムネのビー玉の入れ方 その2(昔の方法)
瓶の口の部分と本体の部分を別々に作り、中にビー玉を入れます。
口の部分と胴の部分の接続する部分を熱し、くっつけて形を整えます。
この入れ方は昔の方法です。
昔は職人さんが1つ1つ手作業で作っていたので、手間がかかり大量生産ができなかったそうです。
コストがかかるので、徐々にこの方法では作られなくなりました。
ラムネにビー玉が入っている理由
ラムネにビー玉が入っているのは、密閉し炭酸が抜けないようにするためです。
ラムネを発明したのは、イギリス人のハイラム・コッドという人物。
ラムネの瓶は、発明者の名前をとって「コッドビン」と呼ばれています。
発明時、ラムネの栓にはワインのようなコルクが使われていましたが、コルクは高価なのに時間が経つと炭酸が抜けやすいという欠点がありました。
そこでラムネの発明者コッドが考えついたのが、ビー玉を使うことでした。
当時はビー玉もコルクもどちらも高価なものだったのですが、密閉度はビー玉の方が遥かに優れていました。
それに加えて、ビー玉はラムネ瓶と同じように再利用することができるというメリットもありました。
瓶もビー玉も、洗浄すれば25回くらい使えるそうです。
ただ実際にはビー玉を出すために瓶を割られてしまったり、瓶にゴミを入れられてしまったりして、洗浄ができないことも多いようです。
ラムネの名前の意味
ラムネは、1853年に浦賀に黒船が来航したときに、ペリーが持ち込んだ「レモネード」が始まりと言われています。
この「レモネード」にはあるエピソードがあります。
ペリーが江戸幕府の役人にレモネードを振る舞った時のことです。
栓を開ける「ポン」という音が銃声のように聞こえ、江戸幕府の役人は非常に驚いたそうです。
その時の「レモネード」がなまって、レモネード→ラモネ→ラムネとなりました。
この変化には、日本で初めてラムネが作られた、長崎が関係しています。
1860年にイギリスから長崎へラムネを製造するための機材が運び込まれました。
これは、外国人が自分たちが飲むためのラムネを作る機材でしたが、これがきっかけで長崎でラムネが広まります。
長崎弁のなまりでレモネードがラムネになったと言われています。
ラムネの栓をビー玉でする方法
ラムネの瓶の口にはビー玉がピタっとハマっていて、栓を開けるのも大変なくらいしっかりと密閉されていますよね。
これはどういう仕組みかというと、炭酸のガスの圧力でビー玉が口の部分に押し上げられて密閉されます。
これもやり方は簡単で、瓶の中に炭酸を入れたら逆さまにするだけ!
自然と圧力がかかって栓の役割をし密閉できるそうです。
自然に密閉できるなんてすごいなと、感激です!
ラムネのビー玉の取り方
ラムネを飲み終わったら、必要もないのにビー玉を取り出してしまったりしますよね。
ラムネの瓶の多くは、ペットボトルと同じでキャップを回せば外れるようになっているものが多いです。
そのため、キャップを外せば簡単にビー玉を取り出すことができちゃいます!
一部の商品には、パチっとはめ込むタイプでキャップが強く固定されているので、外すのは難しいかもしれません。
無理に外そうとすると怪我をしてしまう危険があるので、メーカーに問い合わせをしたほうが良さそうです。
ラムネのビー玉はビー玉じゃなかった
ラムネに使われているビー玉は、ビー玉(B玉)ではなく、実はエー玉(A玉)と呼ばれるものでした。
作られたガラス玉のうち、ラムネを密閉するのに適した規格のものをエー玉。
少し大きとか小さいとか、規格を満たしていないものをビー玉と呼びます。
訳あり品、B級品ということでビー玉となったようですね。
規格外となってしまったものは、子供のおもちゃとして販売されているので、お馴染みですよね。
ラムネに入っているガラス玉のことを、多くの人がビー玉だと思っているのではないでしょうか。
ラムネとサイダーの違いはビー玉だった
ラムネとサイダーには、はっきりとした違いがあります。
ラムネは、ビー玉で栓をした炭酸飲料のことで、中身が何かって実は関係ありません。
ラムネとサイダーって中身は同じようなものですが、その違いは容器にあります。
ビー玉で栓がされていればラムネです。
もし中身がコーラだったら、コーララムネ!となります。
ラムネ瓶は昔はオールガラスだった
ラムネの容器は本体とビー玉はガラスですが、最近のものは飲み口のキャップの部分はプラスチックになっています。
昔はキャップの部分も含め、全てガラスで作られたオールガラスの瓶が使われていました。
しかし、残念ですがオールガラスのラムネ瓶は30年前に製造が中止されてしまったそうです。
今でもオールガラスの瓶を使ってラムネを作っているのは、東京にある柴又ラムネという会社のみ。
とても貴重な存在ですね。
同じラムネでも、オールガラスの瓶とプラスチックの瓶とでは味が違うと言います。
オールガラスの瓶を使っている方が、口当たりがいい!
飲み終わってから瓶を振った時の音も全く違い、その音はまるで風鈴のようなのだとか。
柴又ラムネには、残念ながらオールガラスのラムネ瓶は、現在500個ほどしか残っていないそうです。
そして回収率が70%くらいということなので、無くなってしまうのは時間の問題となりそうです。
これからも瓶がある限り、作り続けて欲しいですね。