ウスターソースの意味は高級陶磁器ブランドで有名なイギリスの地名!

ハルちゃん
ハルちゃん
ウスターソースの【ウスター】の意味って何ですか?
イギリスの地名です!
みーちゃん
みーちゃん

ウスターソースとイギリスの地名がどう繋がるのか不思議に思いませんか?
  
興味のある方は、さらに詳しく書いてあるので記事をお読み下さい。



ウスターソースのウスターの意味は老舗陶磁器ブランドと同じイギリスの地名だった

ウスターソースのウスターの意味はイギリスの地名だった

  
ウスターソースの「ウスター」はイギリスの地名です。
  
英語だと「Worcester」です。
  
イギリスのウスターシャー州の都市で、ウスターソースの発祥地。
  
イギリス最長のセヴァーン川と、ウスター大聖堂が有名です。
  
ウスターで生まれたウスターソース。
  
その由来には2つの説があります。
  

ウスターは老舗陶磁器ブランドロイヤルウースターの創業地でもある

  
イギリスの老舗陶磁器ブランド「ロイヤルウースター」
  
イギリスの陶磁器界で初めて英国王室御用達(ロイヤルワラント)を取得しています。
  
中でも、ロイヤルリリーはロイヤルワラントを取得するきっかけとなった作品として有名です。
  
ウスター市は、ロイヤルウースターの創業地でもあります。
  

2つある!ウスターソースの由来

ウスターソースの由来 その1(二人の薬剤師が開発した説)

  
19世紀にマーカス・サンズ卿というイギリス人の貴族が、インドに赴任していました。
  
彼は、現地でとても美味しいソースに出会い、イギリスに持ち帰ります。
  
帰国後、ジョン・リー、ウィリアム・ペリンズという二人の薬剤師に、ソースの作りを依頼します。
  
これがウスターソースの始まりといわれています。
  
この二人の薬剤師は、後に世界初のソース製造会社リーペリン社を設立します。
  

ウスターソースの由来 その2(主婦が偶然開発した説)

  
19世紀にウスター市に住んでいた、ある主婦の話です。
  
主婦は、野菜や果物などの余った食材に、塩やお酢、香辛料をかけて保存していました。
  
それが熟成・発酵し、いつの間にかソースができていたそうです。
  
これがウスターソースの始まりといわれています。
  
主婦が偶然作れてしまうくらい、ソースの原材料は身近な食材なのでしょうね。



ウスターソースの原材料

ウスターソースの原材料は、私たちに身近な食材ばかりです。
  

野菜・果物

  
ソースの約30%は野菜や果物で作られています。
  
トマト、リンゴ、レモン、玉ねぎ、にんにく、人参、セロリ。
  
メーカーにより違いはありますが、このような食材が使われていることが多いです。
  

醸造酢

  
ソースの約30%は醸造酢です。
  
ソースには防腐剤などの添加物が使われていません。
  
これは、醸造酢に防腐・殺菌効果があるためのようです。
  

砂糖・食塩

  
砂糖を入れると、ソースがまろやかな味わいになります。
  
塩はソースの味を整えてくれ、防腐性があるので保存効果が高まります。
  

香辛料

  
ソース独特の風味や香りに香辛料は欠かせません。
  
クローブやシナモン、セージ、クミン、ジンジャーなどなど。
  
スパイスはコクや甘みを増すだけでなく、肉や魚の臭みを消す効果もあります。
  

ウスターソースの原材料には添加物が使われていない

  
ウスターソースには、添加物が使われていない物、少ないものが多いです。
  
ソース独特の色や風味、香りは自然のもので作られているのです。
  
もちろん、製造会社によって原材料に多少の違いはありますが、基本シンプルなソースなのです。
  

ウスターソースと中濃ソースの違いは粘度の違い

ソースって色々な種類がありますよね。
  
ウスターソース、中濃ソース、お好みソースなどなど。
  
その違いはソースの粘度です。
  

ソースの違いは粘度の違い

  
粘度はパスカル秒という単位で表します。
  
サラサラしているのは、野菜や果物の繊維の含有量が少ないからだそうです。

種類 ウスターソース

中濃ソース

濃厚ソース

粘度の規格 0.2パスカル秒未満 0.2パスカル秒以上2.0パスカル秒未満 2.0パスカル秒以上
粘度 サラサラしている ややとろみがある ドロッとしている

  

ソースの違いはJAS規格で決められている

  
ソースの粘度の違いは、JSA法で規格が決められています。
  
日本農林規格等に関する法律(JSA法)という法律があります。
  
JAS規格とは、その法律で定められている、食品の品質や取り扱い方法などの規格のことです。
  

世界初のウスターソースはリーペリン・ソース

リーペリン・ソースのレシピ

世界初のソース製造会社であるリーペリン社。
  
そこで作られていたのが、リーペリン・ソースです。
  
リーペリン社はもうありませんが、リーペリンブランドはハインツが受け継いでいます。
  
2009年にリーペリンソースの古いレシピが見つかったときは、イギリスで話題になりました。
  
ちなみに、製造方法は秘伝とされています。
  

リーペリン・ソースと日本のウスターソースの違い

  
リーペリン・ソースは醤油のようにさらっとしていて、やや辛め。
  
酸味があってスパイシーな味わいです。
  
日本のウスターソースとの違いは、アンチョビやタマリンドが使われていることです。
  
日本のように揚げ物やキャベツにかけるのではなく、シチューなどの隠し味に向いているようです。
  

日本初のウスターソースはミカドソース

ウスターソースが日本に伝えられたのは江戸時代末期

  
ウスターソースが日本に伝えられたのは江戸時代末期と言われています。
  
鎖国中に長崎の出島に伝わった説や、開港後に外国人によって伝えられた説があり詳細は不明。
  
はっきりとした記録がないそうです。
  

日本初のウスターソースはミカドソース

  
日本で初めてウスターソースが販売されたのは、1885年(明治18年)。
  
ヤマサ醤油が発売したミカドソースという商品です。
  
ミカドソースは醤油にスパイスを加えたものですが、当時の日本人には好まれなかったそう。
  
新味醤油と商標登録もしたものの、わずか1年ほどで製造は中止されてしまったといいます。
  

ウスターソースの好みには地域差がある

ソースの好みは地域によっても差があるそうです。
  
関東や東北では、中濃ソースが好まれます。
  
関西では基本はウスターソースですが、お好み焼き・たこ焼きには濃厚なソース。
  
そのためか、各地域で人気のある「地ソース」があるそうです。
  

有名な地ソース3選!

地ソースは日本酒でいう地酒のようなものです。
  

ヘルメスソース

  
製造しているのは、大阪の石見食品工業所です。
  
すっきりとした甘みと、十数種類のスパイスをブレンドした風味が特徴です。
  
シンプルで美味しいので、昔から地元で愛されているそうです。
  

マルハチゴールデンソース

  
製造しているのは、名古屋の株式会社堀清商店です。
  
ゴールデンソースの特徴は天然素材にこだわっているところ。
  
他のソースにはないコクと旨味があり美味しいそうです。
  

長田ソース

  
製造しているのは、神戸のオリバーソース株式会社です。
  
酸味の効いたスパイシーなソース!
  
長田ソースをかけるだけで、たこ焼きやお好み焼きの美味しさがアップするのだとか。
  
神戸ではTVCMの影響もあって、知らない人はいないほど有名なソースです。
  

日本にはソースの日がある

11月7日は「ソースの日」となっています。
  
これは平成25年に日本工業会により制定されました。
  
・日本ソース工業会が設立されたのが昭和22年11月7日
・ウスターソースのカロリーが117kcal
  
この二つの理由から、ソースの日となりました。
  



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