
【ピーマン】3つの漢字表記 | ||
甘唐辛子 | 西洋唐辛子 | 青椒 |
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最有力説は、フランス語の「piment(ピマン)」説です。
「piment(ピマン)」は「唐辛子」という意味です。
日本に「唐辛子」が渡来したのが江戸時代、「ピーマン」が渡来したのが明治時代です。
先に辛味のある「唐辛子」が伝わったことから意味がずれ、辛味のない唐辛子を【ピーマン】と呼ぶようになりました。
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①漢字表記 |
②漢字の由来 |
③ 由来・語源 |
④【ピーマン】の特徴/パプリカ・赤ピーマンとの違い |
⑤原産地・歴史・学名 |
⑥珍しいピーマン |
⑦外国語表現 |
⑧「頭がピーマン」の意味 |
【ピーマン】とパプリカの違い | ||
ピーマン | パプリカ | |
収穫のタイミング | 成熟前に収穫 | 成熟してから収穫 |
色 | 緑色 | 赤色・黄色・オレンジ色 |
味 | 青臭く苦味がある | 甘みが強い |
大きさ | 40g程度 | ピーマンよりも大きく150g程度 |
皮の厚み | 薄い | 7~10mmと厚い |
ビタミンC カロテン |
ピーマンの2倍以上 |
【ピーマン】と赤ピーマンの違い | ||
ピーマン | 赤ピーマン | |
収穫のタイミング | 成熟前に収穫 | 成熟してから収穫 |
色 | 緑 | 赤 |
味 | 青臭く苦味がある | 甘みが強い |
ビタミンC カロテン |
ピーマンの2倍 |

【ピーマン】の原産地 |
中南米の熱帯地方(ペルー・コロンビア・メキシコなど) |
【ピーマン】の学名 |
Capsicum annuum |

【ピーマン】の外国語表現 | |
英語 | ①green pepper ②bell Pepper |
フランス語 | poivron |
スペイン語 | pimiento |
ポルトガル語 | pimenta verde |

「頭がピーマン」の意味 |
・中身がない ・頭が悪い |


【ピーマン】3つの漢字表記

【ピーマン】には3つの漢字表記があります。
【ピーマン】3つの漢字表記 | ||
甘唐辛子 | 西洋唐辛子 | 青椒 |
どれも難しいですが【ピーマン】と読みます。
【ピーマン】漢字の由来
漢字の由来
- ❶甘唐辛子
- ❷西洋唐辛子
- ❸青椒

【ピーマン】の漢字表記にはそれぞれ由来があります。
その1(甘唐辛子)
「甘唐辛子」は「あまとうがらし」とも読みます。
【ピーマン】が日本に伝わったのは明治時代、ピーマンの仲間である「唐辛子」が日本に伝わったのは江戸時代です。
【ピーマン】と「唐辛子」は見た目が似ていますが、【ピーマン】は辛くありません。
見た目は似ているけど味が違うので「甘唐辛子」という漢字が当てられました。
その2(西洋唐辛子)
「西洋唐辛子」は「せいようとうがらし」とも読みます。
【ピーマン】は、明治時代にアメリカから日本に伝わり品種改良されました。
アメリカから伝わり、見た目が「唐辛子」に似ているころから「西洋唐辛子」という漢字が当てられました。
その3(青椒)
「青椒」は【ピーマン】という意味の中国語で「チンジャオ」と読みます。
ピーマンが使われている有名な中華料理に「青椒肉絲(チンジャーロース)」があります。
中国語の「青椒」が、そのまま【ピーマン】の漢字に当てられました。
【ピーマン】3つの由来・語源
由来・語源
- ❶フランス語の「piment(ピマン)」説
- ❷ポルトガル語の「pimento(ピーメント)」説
- ❸スペイン語の「pimiento(ピミュエント)」説
- ❹語源はすべて同じ

【ピーマン】には3つの由来・語源がありますが、定説はありません。
有力なのは、フランス語の「piment(ピマン)」説です。
その1(フランス語の「piment(ピマン)」説)
【ピーマン】の語源はフランス語の「piment(ピマン)」に由来する説です。
「piment(ピマン)」は「唐辛子」という意味です。
「唐辛子」は江戸時代に、辛味のない唐辛子(現在のピーマン)は明治時代に日本に伝わりました。
日本に伝わった当初、辛味のない唐辛子(現在のピーマン)は「甘トウガラシ」と呼ばれていました。
辛味のある唐辛子が先に日本に伝わったことから、意味がずれて、昭和30年頃から【ピーマン】という呼び名が定着しました。
その2(ポルトガル語の「pimento(ピーメント)」説)
【ピーマン】の語源はポルトガル語の「pimento(ピーメント)」に由来する説です。
「pimento(ピーメント)」も「唐辛子」という意味です。
辛味のある唐辛子が先に日本に伝わったことから、意味がずれて、昭和30年頃から【ピーマン】という呼び名が定着しました。
その3(スペイン語の「pimiento(ピミュエント)」説)
【ピーマン】の語源はスペイン語の「pimiento(ピミュエント)に由来する説です。
「pimiento(ピミュエント)」も「唐辛子」という意味です。
辛味のある唐辛子が先に日本に伝わったことから、意味がずれて、昭和30年頃から【ピーマン】という呼び名が定着しました。
語源はすべて同じ
【ピーマン】3つの由来・語源 | |
1 | フランス語の「piment(ピマン)」 |
2 | ポルトガル語の「pimento(ピーメント)」 |
3 | スペイン語の「pimiento(ピミュエント) |
【ピーマン】の由来・語源の3説の言葉の語源は、どれも同じでラテン語の「pigmentum」です。
「pigmentum」は「顔料・塗料」という意味です。
【ピーマン】の特徴/パプリカ・赤ピーマンとの違い
特徴
- ❶【ピーマン】の特徴
- ❷【ピーマン】とパプリカの違い
- ❸【ピーマン】と赤ピーマンの違い

【ピーマン】の特徴
【ピーマン】は唐辛子の仲間で、ナス科トウガラシ属に分類されます。
パプリカや獅子唐辛子は、ピーマンの仲間です。
旬の時期は夏。
青臭さと苦味があり皮が薄く、栄養価が高く、ビタミンCの含有量が高い野菜です。
【ピーマン】とパプリカの違い
【ピーマン】とパプリカの違いは、大きさ・皮の厚み・色・味などです。
【ピーマン】とパプリカの違い | ||
ピーマン | パプリカ | |
収穫のタイミング | 成熟前に収穫 | 成熟してから収穫 |
色 | 緑色 | 赤色・黄色・オレンジ色 |
味 | 青臭く苦味がある | 甘みが強い |
大きさ | 40g程度 | ピーマンよりも大きく150g程度 |
皮の厚み | 薄い | 7~10mmと厚い |
ビタミンC カロテン |
ピーマンの2倍以上 |
「カラーピーマン」と呼ばれることもありますが、その中でも、大きくて皮が厚く、赤色・黄色・オレンジ色のものは「パプリカ」と呼ぶことが多いです。
【ピーマン】と赤ピーマンの違い
【ピーマン】と赤ピーマンの違いは、収穫のタイミング・色・味です。
【ピーマン】と赤ピーマンの違い | ||
ピーマン | 赤ピーマン | |
収穫のタイミング | 成熟前に収穫 | 成熟してから収穫 |
色 | 緑 | 赤 |
味 | 青臭く苦味がある | 甘みが強い |
ビタミンC カロテン |
ピーマンの2倍 |
【ピーマン】は熟すと黄色やオレンジ、赤色へと変化していき「カラーピーマン」と呼ばれます。
赤色のものが「赤ピーマン」です。
【ピーマン】の原産地・歴史・学名
原産地・歴史・学名
- ❶原産地
- ❷歴史
- ❸学名

原産地
【ピーマン】の原産地は、中南米の熱帯地方(ペルー・コロンビア・メキシコなど)です。
【ピーマン】の原産地 |
中南米の熱帯地方(ペルー・コロンビア・メキシコなど) |
日本国内では主に、鹿児島県・宮崎県・高知県・茨城県・岩手県・北海道で生産されています。
歴史
【ピーマン】の祖先は「唐辛子」です。
1493年(大航海時代)にコロンブスがスペインに唐辛子を持ち帰り、ヨーロッパに広まりました。
その後、ポルトガル人やイギリス人によって、インド→中国→日本へ伝わりました。
「唐辛子」が日本に伝わったのは、江戸時代です。
【ピーマン】は、唐辛子が品種改良されたもので、辛みの成分(カプサイシン)のない種類です。
日本に【ピーマン】が伝わったのは、明治時代です。
渡来当時はあまり普及しませんでしたが、第二次世界大戦後に栄養価が注目され、一般に広まり本格的に栽培されるようになりました。
学名
【ピーマン】の学名は「Capsicum annuum」です。
【ピーマン】の学名 |
Capsicum annuum |
珍しい【ピーマン】
珍しいピーマン
- ❶こどもピーマン「ピー太郎」
- ❷ちぐさピーマン
- ❸フルーツピーマン
- ❹ジャンボピーマン

その1(こどもピーマン「ピー太郎」)
ピーマン嫌いな子供のために開発されたのが、こどもピーマン「ピー太郎」です。
「桃太郎トマト」で知られる種苗会社「タキイ種苗」が、2010年11月に発表した新品種のピーマンです。
一般的なピーマンに比べて、甘みが強く、肉厚でジューシー、ビタミンCやカロテンも豊富に含まれています。
その2(ちぐさピーマン)
「ちぐさピーマン」は、パプリカのような大きさが特徴です。
肉厚でジューシーで、苦味が少なく甘みがあるので、ピーマンが苦手な方も美味しく食べられます。
その3(フルーツピーマン)
フルーツピーマンは、サラダなどの生食に向いているピーマンです。
小ぶりで、皮が薄く苦味もなく、甘みがあり、種もあまり入っていません。
「ぱぷ丸」「セニョリータ」「アナスタシア」などの品種があります。
その4(ジャンボピーマン)
ジャンボピーマンは、一般のピーマンの3倍〜5倍の大きさがあります。
長さ15cm〜20cm、重さ150gと、パプリカのような大きさです。
肉厚で甘みがあるので、ピーマンが苦手でも美味しく食べられます。
「デカチャンプ」「とんがりパワー」などの品種があります。
【ピーマン】の外国語表現

【ピーマン】の外国語表現 | |
英語 | ①green pepper ②bell Pepper |
フランス語 | poivron |
スペイン語 | pimiento |
ポルトガル語 | pimenta verde |
英語表現で、green pepperはピーマンを、bell Pepperはピーマンとパプリカの両方を指します。
「頭がピーマン」の意味とは
「頭がピーマン」の意味は、「中身がない」「頭が悪い」です。
「頭がピーマン」の意味 |
・中身がない ・頭が悪い |
ピーマンは中が空洞でスカスカしています。
「中身がスカスカ→中身がない→頭が悪い」という意味です。
同じように「話がピーマン(話の中身がからっぽ、話が通じない)」と使われることもあります。
どちらも軽蔑の意味が込められている言葉です。