【たんぽぽ】5つの語源・由来 | |
① | 「鼓」説 |
② | 「田んぼ」説 |
③ | 「中国」説 |
④ | 「たんぽ」説 |
⑤ | 「赤ちゃん言葉」説 |
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【たんぽぽ】の意味 |
きく科たんぽぽ属の多年生の植物の総称 |

【たんぽぽ】漢字表記と漢字の由来 | |
漢字表記 | 蒲公英 |
漢字の由来 | 中国の漢方薬に由来 「たんぽぽの根」を乾燥させた「蒲公英」という漢方薬があり、それがそのまま和名の「たんぽぽ」に当てられた |

【たんぽぽ】花言葉と由来 |
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1 | 愛の神託 | 綿毛を一息で吹き飛ばせたら恋が叶う「たんぽぽの恋占い」に由来 |
2 | 神託 | 綿毛を一息で吹き飛ばせたら恋が叶う「たんぽぽの恋占い」に由来 |
3 | 真心の愛 | 綿毛の真っ白な姿に由来 |
4 | 別離 | 綿毛が飛んで行ってしまうことに由来 |
5 | 幸せ | 道端に咲く黄色いたんぽぽを見ると、ほっこりと幸せな気持ちになることに由来 |
6 | 私を探して | 白いたんぽぽ(シロバナタンポポ)が希少で珍しいことに由来 |
7 | 温かみのある心 | ピンクのたんぽぽ(モモイロタンポポ)の色が温かみを感じさせることに由来 |
8 | 眼力・めざとい | オレンジのたんぽぽ(コウリンタンポポ)が鷹の目のように力強いことに由来 |

【たんぽぽ】4つの別名 | |
鼓草・つづみぐさ | 田菜・たな |
布知名・ふちな | 藤菜・ふじな |
「綿毛」2つの別名 | |
冠毛・かんもう | 穂綿・ほわた |

【たんぽぽ】外国語表現 | |
英語 | dandelion |
フランス語 | pissenlit |
中国語 | 蒲公英(púgōngyīng) |
韓国語 | 민들레(ミンドゥルレ) |


【たんぽぽ】5つの語源・由来
語源・由来
① | 「鼓」説 |
② | 「田んぼ」説 |
③ | 「中国」説 |
④ | 「たんぽ」説 |
⑤ | 「赤ちゃん言葉」説 |

【たんぽぽ】には5つの語源由来がありますが、定説はありません。
その1(「鼓・つづみ」説)
「たんぽぽ」の語源は、皮を張った伝統的な打楽器の「鼓」に由来する説です。
「たんぽぽ」は、茎を短く切り、両端を裂いて水につけると、両端が反り返って鼓の形になることから、「鼓草(つつみぐさ)」と呼ばれていました。
鼓を打つときの「タン」「ポン」「ポン」という音から連想され、「たんぽぽ」と呼ばれるようになりました。
その2(「田んぼ」説)
「たんぽぽ」の語源は、「田んぼ」に由来する説です。
「たんぽぽ」は、田んぼによく生えていることから「田菜(たな)」と呼ばれていました。
「田菜(たな)」が「たん」に変化し、たんぽぽの綿毛がほほける(ほつれる)様子を「ぽぽ」と表現し「たんぽぽ」と呼ばれるようになりました。
その3(「中国」説)
「たんぽぽ」の語源は、「中国」に由来する説です。
中国では、昔「たんぽぽ」のことを「丁婆婆(ちんぽぽ)」と呼んでいました。
これが日本に伝わり「ちんぽぽ」→「たんぽぽ」と変化しました。
その4(「たんぽ」説)
「たんぽぽ」の語源は、「たんぽ」に由来する説です。
「たんぽぽ」の綿毛の様子と、綿を丸めて布や皮で包んだ「たんぽ」が似ていることから、「たんぽ穂(たんぽぽ)」と呼ばれるようになりました。
「たんぽ」は絵を描く道具として使われたり、稽古用に槍の頭につけて(たんぽ槍)使われていました。
この「たんぽ」説は、「きりたんぽ」の語源と同じです。
その5(「赤ちゃん言葉」説)
「たんぽぽ」の語源は、「赤ちゃん言葉」に由来する説です。
元々「たんぽぽ」は、「鼓・鼓の音」を意味する赤ちゃん言葉でした。
江戸時代、「たんぽぽ」は「鼓草(つつみぐさ)」と呼ばれていましたが、赤ちゃん言葉が転じて植物も「たんぽぽ」と呼ばれるようになりました。
【たんぽぽ】の意味

【たんぽぽ】は、きく科のたんぽぽ属の多年生の植物です。
【たんぽぽ】の意味 |
きく科たんぽぽ属の多年生の植物の総称 |
たんぽぽは、春に黄色い花を咲かせます。
葉にはノコギリのようなギザギザがあり、黄色い花はやがて白い綿毛(冠毛)に変わります。
【たんぽぽ】漢字表記と漢字の由来
漢字表記と漢字の由来
- ❶漢字表記
- ❷漢字の由来

【たんぽぽ】の漢字表記
【たんぽぽ】は漢字で書くと「蒲公英」です。
【たんぽぽ】の漢字表記 |
蒲公英 |
中国語でも同じ「蒲公英(púgōngyīng)」と表記します。
漢名だと、「蒲公英」と書いて「ほこうえい」と読みます。
【たんぽぽ】の漢字の由来
「蒲公英(たんぽぽ)」の漢字は中国の漢方薬に由来します。
「たんぽぽの根」を乾燥させた「蒲公英」という漢方薬があり、それがそのまま和名の「たんぽぽ」に当てられました。
【たんぽぽ】花言葉と由来/綿毛の怖い花言葉とは

【たんぽぽ】の花言葉は、「愛の神託」「神託」「真心の愛」「別離」「幸せ」「私を探して」「温かみのある心」「眼力」です。
【たんぽぽ】花言葉と由来 |
||
1 | 愛の神託 | 綿毛を一息で吹き飛ばせたら恋が叶う「たんぽぽの恋占い」に由来 |
2 | 神託 | 綿毛を一息で吹き飛ばせたら恋が叶う「たんぽぽの恋占い」に由来 |
3 | 真心の愛 | 綿毛の真っ白な姿に由来 |
4 | 別離 | 綿毛が飛んで行ってしまうことに由来 |
5 | 幸せ | 道端に咲く黄色いたんぽぽを見ると、ほっこりと幸せな気持ちになることに由来 |
6 | 私を探して | 白いたんぽぽ(シロバナタンポポ)が希少で珍しいことに由来 |
7 | 温かみのある心 | ピンクのたんぽぽ(モモイロタンポポ)の色が温かみを感じさせることに由来 |
8 | 眼力・めざとい | オレンジのたんぽぽ(コウリンタンポポ)が鷹の目のように力強いことに由来 |
たんぽぽの代表的な花言葉は以上の8つです。
たんぽぽのイメージ通りの「幸せ」という花言葉もあれば、綿毛が飛んで行ってしまうことから「別離」という少し怖い花言葉もあります。
【たんぽぽ】の4つの別名/「綿毛」の2つの別名
別名
- ❶【たんぽぽ】の4つの別名
- ❷「綿毛」の2つの別名

「たんぽぽ」には4つの別名が、「綿毛」には2つの別名があります。
【たんぽぽ】の4つの別名
「たんぽぽ」には「鼓草」「田菜」「布知名」「藤菜」の4つの別名があります。
【たんぽぽ】4つの別名 | |
鼓草・つづみぐさ | 田菜・たな |
布知名・ふちな | 藤菜・ふじな |
どれも「たんぽぽ」の古名です。
「鼓草・つづみぐさ」は、語源の一説となっています。
「綿毛」の2つの別名
「綿毛」の別名は「冠毛」「穂綿」です。
「綿毛」2つの別名 | |
冠毛・かんもう | 穂綿・ほわた |
「冠毛」「穂綿」と使われることはほぼなく、「綿毛」が一般的です。
【たんぽぽ】の外国語と由来
外国語名と由来
- ❶英語名と由来
- ❷フランス語名と由来
- ❸中国語名と由来
- ❹韓国語名

【たんぽぽ】の英語名と由来
【たんぽぽ】の英語名は「dandelion」です。
【たんぽぽ】の英語名 |
dandelion |
「dandelion」の由来は、フランス語で「ライオンの歯」という意味の「dent de lion」に由来します。
たんぽぽの葉がギザギザしていることから、「ライオンの歯」が連想されました。
これが1つの言葉になって「dandelion」となりました。
【たんぽぽ】のフランス語名と由来
【たんぽぽ】のフランス語名は「pissenlit」です。
【たんぽぽ】のフランス語名 |
pissenlit(ピサンリ) |
「pissenlit」は「ベッドの中のおしっこ(オネショ)」という意味です。
たんぽぽには利用作用があると考えられていることから、「pissenlit」となりました。
【たんぽぽ】の中国語名と由来
【たんぽぽ】の中国語名は「蒲公英」です。
【たんぽぽ】の中国語名 |
蒲公英(púgōngyīng) |
「蒲公英」の「蒲」は「伏せる」、「公」は「雄・力強い」、「英」は「花房」という意味があります。
中国語名の「蒲公英」の語源・由来に定説はありません。
「たんぽぽ」の生命力の強さから「蒲公英」と名前が付けられたのかもしれません。
【たんぽぽ】の韓国語名
【たんぽぽ】の韓国語名は「민들레(ミンドゥルレ)」です。
【たんぽぽ】の韓国語名 |
민들레(ミンドゥルレ) |
【たんぽぽ】の種類と特徴/咲く時期とは
種類と特徴
- ❶【たんぽぽ】の種類
- ❷【たんぽぽ】の特徴
- ❸花と綿毛の咲く時期

【たんぽぽ】の種類
たんぽぽの種類は大きく分けて、日本に自生していた在来種(日本たんぽぽ)と、ヨーロッパ原産の外来種(西洋たんぽぽ)があります。
【たんぽぽ】の種類 | |
在来種 (日本たんぽぽ) |
・関東たんぽぽ ・関西たんぽぽ ・ひろはたんぽぽ ・しろばなたんぽぽ ・えぞたんぽぽ ・つくしたんぽぽ ・こうりんたんぽぽ |
外来種 (西洋たんぽぽ) |
・西洋たんぽぽ ・あかみたんぽぽ |
日本で見られるたんぽぽの、8割は西洋たんぽぽか、その交雑種です。
開花時期が長く、道端などで目にするたんぽぽのほとんどが西洋たんぽぽです。
「日本たんぽぽ」と「西洋たんぽぽ」の違い
「日本たんぽぽ」と「西洋たんぽぽ」の違いは、茎の長さと、がく(総苞片)の向きです。
「日本たんぽぽ」と「西洋たんぽぽ」の違い | ||
がくの向き | 茎の長さ | |
日本たんぽぽ | 閉じている | 長い |
西洋たんぽぽ | 反り返っている | 短い |

【たんぽぽ】の特徴
きく科のたんぽぽ属の多年生の植物です。
春に黄色い花を咲かせ、葉にはノコギリのようなギザギザがあります。
花が咲き終わると白い綿毛(冠毛)に変わり、風で飛びます。
種類によっては1年中花を咲かせたり、白い花やオレンジの花を咲かせるものもあります。
【たんぽぽ】の特徴 |
・葉がギザギザしている ・根が長く太く引っこ抜くのは難しい (長さは30~50cmほど) ・生命力が強く、根があれば再生する ・花が咲き終わると綿毛に変わり、風で飛ばす ・種類によっては1年中花を咲かせたり、白い花やオレンジの花を咲かせるものもある |
【たんぽぽ】の咲く時期/綿毛の時期
「たんぽぽ」が咲く時期は、春頃(3月〜5月)です。
種類により1年を通して咲くこともあります。
花が綿毛になるのは、花がしぼんでから1ヶ月後(4月〜6月)くらいです。
【たんぽぽ】花の咲く時期/綿毛の時期 | |
花の咲く時期 | 3月〜5月くらい (西洋たんぽぽは1年を通して咲く) |
綿毛の時期 | 4月〜6月くらい |
食用の【たんぽぽ】
食用の【たんぽぽ】
- ❶たんぽぽコーヒー/たんぽぽ茶
- ❷たんぽぽサラダ

たんぽぽコーヒー/たんぽぽ茶
タンポポの根を焙煎して作る、代用コーヒーです。
色がコーヒーに似ていることから「たんぽぽコーヒー」と呼ばれますが、「たんぽぽ茶」と呼ばれることもあります。
少し土っぽいような、麦茶に近いような味わいです。
食用たんぽぽ/たんぽぽサラダ
日本ではあまり一般的ではありませんが、フランスなどでは野菜として食べられています。
独特の風味と苦味があり、ルッコラなどの野菜に似ています。
サラダやサンドウィッチ、天ぷらや和え物などで美味しく食べられます。
