コアラの睡眠時間は20時間!寝る理由は主食のユーカリと関係があった

コアラの睡眠時間は1日20時間です。これは動物の中で最長の睡眠時間です。
  
なぜ、これほど長い時間眠るのでしょうか?
  
この記事では、コアラの睡眠時間が長い理由、寝る事とユーカリがどう関係しているのかをお伝えします。


コアラの睡眠時間は20時間

コアラの睡眠時間は1日20時間。
  
1日のほとんどを寝て過ごしているなんて!衝撃的です。
  
動物園にコアラを見に行っても、いつも寝ているはずですよね。
  
たくさん寝れて羨ましいな!とも思いますが、コアラにはコアラの事情があるのです。
  
もしかしたら、起きている時間が短くて、時間が足りない!と忙しくしているのかもしれませんね。
  

コアラの睡眠時間が20時間の理由は主食のユーカリと関係があった

コアラの睡眠時間が長い理由には、いくつかの説ありますが、どの説も、コアラの主食であるユーカリと関係しています。

コアラの睡眠時間が20時間の理由 その1(ユーカリは栄養が少ない)

ユーカリは栄養が少なく、切ないことに、いくら食べてもあまり栄養にならないそうです。
  
タンパク質やタンニンなども少し含まれていますが、ほとんどが水と繊維。しかも硬いんだとか。
  
とにかく栄養が少ないので、コアラは無駄なエネルギーを使わないようにしています。
  
眠ることでエネルギーを節約しているのですね。

コアラの睡眠時間が20時間の理由 その2(ユーカリに毒素が含まれている)

コアラが主食としているユーカリには、毒素(青酸カリ)が含まれています。
  
青酸カリは、よくサスペンスドラマなどに登場するので名前は広く知られていると思いますが、毒性がとても強く、呼吸困難や意識障害を起こす怖ろしい薬物です。
  
コアラが毒素が含まれるユーカリを食べられるのは、体内で毒素を解毒しているからです。
  
毒性が強い薬物だからなのでしょうか、解毒の為には、ものすごいエネルギーを使うそうです。
  
そのため、なるべく動かずに眠ることでエネルギーを節約しています。

コアラの睡眠時間が20時間の理由 その3(ユーカリは消化しにくい)

ユーカリにはタンニンという成分が多量に含まれています。
  
タンニンとは、ポリフェノールの一種で赤ワインの渋みや色の安定に関係している成分なのですが、ちょっと厄介者。
  
タンニンがタンパク質と結合すると、動物が持つ消化酵素では消化できない物質になってしまうのだとか。
  
でも、コアラは大丈夫です!
  
コアラは体内でタンパク質とタンニンが結合した物質を分解することができます。
  
ただ、分解し消化するのにものすごいエネルギーを必要とするので、たくさん眠りエネルギーを節約しています。

コアラの睡眠時間が20時間の理由 その4(ユーカリからエタノールが発生する)

コアラがユーカリを消化する時に、体の中でエタノールが発生します。
  
エタノールはアルコールの一種ですね。
  
消化の過程で発生するので必然的に、ユーカリを食べるとアルコールを吸収することになります。
  
私たちがアルコールを摂取すると酔っ払って眠くなることがあります。
  
それと同じで、コアラも酔っ払ったような状態になり眠くなってしまうのだそうです。
  
そのため、睡眠時間が長くなっているのです。

 


コアラの寝方は木に抱きついている

コアラは20時間も、どうやって寝ているのか不思議に思ったのですが、寝るときももちろん木の上で、木の枝に抱きつくようにし寝ていることが多いです。
  
木に抱きついて寝ている姿は本当に可愛いですよね。
  
寝方は様々で、枝分かれしている木の間にすっぽりとはまって寝ているコアラもいるし。
  
酔っ払ったおじさんのように、一本の枝に背中から寄りかかって寝ているコアラもいます。
  
特に細い枝にしがみついて寝ている姿をみると、落ちないとはわかっていても、心配になりますね。
  
ただ、稀ではありますが、天候の悪い時に、野生のコアラが木から落ちてしまうことはあるようです。
  

コアラが寝てる時も木から落ちない理由

コアラは木の上で寝ているのに、不思議なことに落ちないですよね。
  
「寝てても木から落ちない」ということで、受験の験担ぎに「コアラのマーチ」も人気がありました。

コアラが寝てる時も木から落ちない理由 その1(手のひらと指が発達している)

コアラの手のひらは、ザラザラしていて、滑り止めのような役割を果たしています。
  
指の形も特徴的で、前足の第1指と第2指の2本の指は、他の3本の指と違う方向を向いています。
  
人間の親指の役割をする指が2本あるような感じなので、木の枝をしっかりとつかめるようになっているんです。
  
指には長く鋭い爪があるので、木の皮に引っかけることも簡単にできてしまいます。

コアラが寝てる時も木から落ちない理由 その2(筋肉が発達している)

コアラって実はマッチョなんです。
  
しっかりと体を支え木登りがしやすいように、前足と後ろ足の長さはほとんど同じです。
  
筋肉も発達していて、一度しがみついたら力が緩まないようです。
  
人間のように、眠ってしまい筋肉が緩むことはないのでしょうね。

コアラが寝てる時も木から落ちない理由 その3(バランス感覚が抜群に良い)

コアラは寝てばかりいてほとんど動かないので、なんとなく鈍そうなイメージがありました。
  
でも、実はコアラってバランス感覚が抜群に良いのです!
  
木のくぼみにお尻をのせて、木から落ちないようにバランスをとったりもしているんだとか。
  
寝ている時も持ち前のバランス感覚で、無意識にバランスをとっているのでしょうね。
  

コアラは睡眠時間が20時間の半夜行性の動物

コアラは半夜行性と言われています。
  
半夜行性とは、昼は眠っていて、夕方から夜にかけて活動する動物のことをいいます。
  
とは言っても、コアラの起きている時間は4時間程度。
  
実際は、居心地のいい場所を求めて、昼でも夜でも動いたり、眠ったり、ごはんを食べたりしているようです。
  
動物園に行っても、コアラはいつも寝ているので夜行性だと思っている方も多いのではないでしょうか。
  
動物園で起きているコアラに会えるかどうかは、まさにタイミング!
  
もしたら夕方の方が起きているコアラに会える可能性が多少は高いのかもしれません。



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