靴の「内側」に履く物なので「靴下」となりました。

【靴下 】の由来・語源 |
「下」という漢字には「内側」という意味があることに由来する。 靴の「内側」に履く「下着」と言う意味で使われるようになった。 |

【靴下】数え方の単位 | |
一足 | ひと組 |

【靴下】2つの漢字表記 | |
靴下 | 沓下 |

【靴下】4つの英語表現 | |
socks | stockings |
hosiery | hose |

【靴下 】中国語表現 |
袜子(wà zi) |

【靴下 】フランス語表現 |
chaussette |

【靴下】の種類 | |
カバーソックス | アンクレットソックス |
ソックス | クルーソックス |
スリークオーター | ハイソックス |
ニーハイソックス | オーバーニーソックス |
ストッキング | タイツ |


【靴下】の由来・語源
由来・語源
- ❶由来・語源
- ❷「下」が使われている言葉

【靴下】の由来・語源
「靴下」は、「下」が「内側」を意味することに由来しています。
靴下の「下」には、3つの意味があります。
「下」の3つの意味 | |
① | 外から見えない内側 |
② | 表に表れていないところ |
③ | 上下の位置関係の下 |
「靴下」の「下」は①②の意味です。
○使われる | ×使われない |
靴下 | 靴中 |
下着 | 中着 |
洋服の内側に着る「肌着」のことを「下着」といますが、「中着」とは言いません。
靴下も同じで、靴の内側に履く衣類という意味と、で「靴下」と言われるようになりました。
「下」が使われている言葉
靴下のように「下」が使われている言葉に次のようなものがあります。
「下」が使われている言葉 |
下着・下準備・下調べ・下見・下心 |
洋服の内側に着る、外からは見えない衣類なので「下着」。
本番前にあらかじめ行っておく、表には表れないことなので「下準備」「下調べ」「下見」。
密かに心の中で考えていることなので「下心」。
このように、上下の位置関係を表す以外にも「下」という言葉は使われています。
【靴下】の意味

【靴下】は、靴を履くときなどに素足に履く衣類です。
【靴下】の意味 |
靴を履くときなどに素足に履く衣類 |
【靴下】の歴史
歴史
- ❶起源と発祥地
- ❷靴下の発展
- ❸靴下の原型「襪(しとうず)」
- ❸「水戸黄門」も靴下を履いていた

【靴下】の起源と発祥地
靴下の起源は、4世紀〜5世紀のエジプトです。
エジプトのアンチーノという町では、毛糸で編まれた靴下が見つかっています。
編目を増やしたり減らしたり、しっかりと編まれた靴下で、現在もイギリスの美術館に保管されています。
【靴下】の発展
靴下には、防寒の役割と、聖職者が足を不浄な大地に付けないというか2つの役割がありました。
靴下は布教と共に、聖職者によって徐々に世界に広まっていきました。
16世紀のイギリスでは、牧師のウィリアム・リーという人物が、世界初の足踏み式靴下編機を開発しました。
靴下を編んでいる奥さんを見て、楽に作れるようにと機械を作ったと言われています。
靴下の原型「襪(しとうず)」
日本には、5世紀に中国から靴下が伝わり、「襪(しとうず)」と呼ばれていました。
足袋の原型となった物で、絹などの布を縫い合わせて作られています。
足袋と異なり親指がわかれてなく、後ろ側についている紐で締めて履きます。
「したぐつ(下沓)」が訛ったもので、昔の仮名遣いでは「したうづ」と書かれていました。
「水戸黄門」も靴下を履いていた
江戸時代(16世紀〜17世紀)の大名、水戸黄門(水戸光圀公)も靴下を履いていました。
水戸黄門が履いていた靴下は現在に近い形で、メリヤス足袋と呼ばれていました。
庶民には普及していませんでしたが、貴族が靴を履くときには靴下を履いていたようです。
日本で、本格的に靴下が作られるようになったのは、19世紀になってからです。
(株)リーガルコーポレーション創業者の西村勝三(にしむらかつぞう)さんが、靴下編機を導入したことがきっかけです。
【靴下】の数え方の単位

【靴下】の数え方は、両足分で「一足」「ひと組」です。
【靴下】数え方の単位 | |
一足 | ひと組 |
商品の場合は、一足で「1点」、片方の靴下は「1枚」と数えます。
【靴下】2つの漢字表記

【靴下】には、2つの漢字表記があります。
【靴下】2つの漢字表記 | |
靴下 | 沓下 |
「靴下」が一般的ですが、「沓下」も間違いではありません。
【靴下】4つの英語表現
英語表現
socks | stockings |
hosiery | hose |

【靴下】には、4つの英語表現があります。
その1(socks)
「socks」は、短い靴下を表します。
【靴下】英語表現① |
socks |
片方の靴下は「a sock」となります。
その4(stockings)
「stockings」も、長い靴下を表します。
【靴下】英語表現② |
stockings |
「stockings」は、長く足にぴったりとフィットする靴下を表します。
日本のストッキングとは違うので注意が必要です。
日本の「ストッキング」は、「panty hose」です。
その3(hosiery)
「hosiery」は、長い靴下を表します。
【靴下】英語表現③ |
hosiery |
「hosiery」は、靴下類を総称する英語表現です。
タイツやストッキングなど、「女性用の長い靴下」の意味で使われることが多いです。
その4(hose)
「hose」も、長い靴下を表します。
【靴下】英語表現④ |
hose |
「hose」も、靴下類を総称する英語表現です。
店頭や取引などで使われるます。
「panty hose」で、日本でいう「ストッキング」となります。
5本指ソックスの英語表現
5本指ソックスの英語表現は、3つあります。
「5本指ソックス」の英語表現 |
①toe socks |
②five toe socks |
③five finger socks |
「toe」は「つま先」、「finger」は「指」という意味です。
【靴下】の中国語表現

【靴下】の中国語表現は「袜子」です。
【靴下】の中国語表現 |
袜子(wà zi) |
穿袜子 |
靴下を履く |
【靴下】のフランス語表現

【靴下】のフランス語表現は「chaussette」です。
【靴下】のフランス語表現 |
chaussette |
j’ai acheté des chaussettes. |
私はくつ下を買いました。 |
【靴下】の種類

【靴下】の種類は、丈の長さによってわけられています。
【靴下】の種類 | |
①カバーソックス | 足の甲部分が履き口となり、足底を覆うカバー状の丈の浅い靴下 |
②アンクレットソックス | くるぶし丈の、短い靴下 |
③ソックス | ふくらはぎ丈の靴下 |
④クルーソックス | 船の乗組員が使っていた、ふくらはぎ丈の靴下 コットンを使い、伸縮性が高いのが特徴 |
⑤スリークオーター | ひざ下3/4の丈の靴下 ふくらはぎで止まる長さのためズレやすいが、脛が長い人が吐くと、足が綺麗に見える |
⑥ハイソックス | ひざ下丈の靴下 |
⑦ニーハイソックス | ひざ丈の靴下 |
⑧オーバーニーソックス | ひざ上丈の靴下 |
⑨ストッキング | 太ももや腰部までの長さの薄手の靴下 デニール(糸の太さを表す単位)が25未満のもの |
⑩タイツ | 太ももや腰部までの長さの靴下 デニール(糸の太さを表す単位)が25以上のもの |
【靴下】のプレゼントの意味

靴下をプレゼントすることには、次の2つの意味があります。
【靴下】のプレゼントの2つの意味 | |
① | あなたに心を開いている→私を好きにして (靴下は下着と同様、人に見せないものという考えから) |
② | 踏みつける、見下す (靴下は履くものである為) |
あまり知られていませんが、靴下のプレゼントには失礼な意味があります。
親しい人であれば問題ありませんが、プレゼントするときは慎重になったほうが良さそうです。