【白羽の矢が立つ】の恐ろしい由来とは/2つの意味・語源・例文を解説

ハルちゃん
ハルちゃん
この記事では、ことわざ【白羽の矢が立つ】の恐ろしい由来・語源・2つの意味をお伝えします。
【白羽の矢が立つ】の由来
人間が生け贄として神に差し出されていたことに由来
【白羽の矢が立つ】の2つの意味
意味 その1(悪い意味) 多くの中から犠牲者として選ばれる
意味 その2(良い意味) 多くの中から特別に選ばれる
より詳しくは記事をご覧下さい。
みーちゃん
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目次

ことわざ【白羽の矢が立つ】の恐ろしい由来・語源

「白羽の矢が立つ」の語源は、日本古来の「人身御供(ひとみごくう)」の伝承に由来しています。

「人身御供(ひとみごくう)」に由来している

「人身御供」とは、このような意味です。

・人間を神への供物として捧げる
・生け贄

「人身供犠(じんしんくぎ)」とも言われます。

人身御供の伝承とは

昔は、伝染病や自然災害などは神の怒りだと考えられていました。

その怒りを鎮めるために、人間が生け贄として差し出されていたのです。

神が生け贄となる少女を選び、目印として、少女の家の屋根に「白羽の矢」を立てたと言います。

この「白羽の矢を立てる」が転じて、犠牲者として選ばれることを「白羽の矢が立つ」と言うようになったようです。

2つある!【白羽の矢が立つ】の意味

「白羽の矢が立つ」には、良い意味・悪い意味と2つの意味があります。

意味 その1(良い意味)

「白羽の矢が立つ」の良い意味は、このようになります。

多くの中から特別に選ばれる

能力が認められて何かに抜擢された時などに使われます。

現在は良い意味で使われることが多いです。

生け贄になることは名誉なことという考え方があったことから、良い意味でも使われるようになったようです。

意味 その2(悪い意味)

「白羽の矢が立つ」という言葉は、元々は生け贄にまつわる言葉だったので、悪い意味がありました。

悪い意味とは、このようなことです。

多くの中から犠牲者として選ばれる

「白羽の矢」の意味とは

「白羽の矢」の意味は、このようになります。

白い矢羽を持つ矢

読み方

「白羽の矢が立つ」の読み方は「しらはのやがたつ」です。



【白羽の矢が立つ】の例文・使い方

使い方・例文 その1(良い意味)

「白羽の矢が立つ」は本来は悪い意味で使われていましたが、現在は良い意味でも使われます。

多くの中から抜擢され、選ばれたときに使うことができます。

例文1 チームのリーダーとして私に白羽の矢が立った
例文2 次の生徒会長の候補として、私に白羽の矢が立った
例文3 日本代表候補として、彼女に白羽の矢が立った

使い方・例文 その2(悪い意味)

元々は、犠牲者として選ばれるという悪い意味で使われていました。

例文1 町内会会長として、専業主婦である妻に白羽の矢が立ってしまった
例文2 サークルの忘年会の幹事として、私に白羽の矢が立ってしまった

使い方・例文 その3(ビジネスシーン)

「白羽の矢が立つ」はビジネスシーンでよく使われます。

例文1 新企画のリーダーとして私に白羽の矢が立った
例文2 部長は多忙だが、他に任せられる人がおらず、白羽の矢が立てられた
例文3 この状況を立て直せるのは彼しかいないと、同期に白羽の矢が立てられた
例文4 お客様に謝罪に行く役として、彼に白羽の矢が立った

「白羽の矢が立つ」「白羽の矢を立てる」「白羽の矢を当てる」の違いとは

「白羽の矢が立つ」「白羽の矢を立てる」の違い

「白羽の矢が立つ」「白羽の矢を立てる」はどちらも同じ意味で使われます。

文脈によって、どちらが使われるかが決まります。

「白羽の矢が当たる」「白羽の矢が刺さる」は間違い

「白羽の矢が当たる」「白羽の矢が刺さる」と言われることがありますが、間違いです。

「矢は的に当てるもの」なので勘違いされがちですが、「白羽の矢は家に立てられるもの」なので「白羽の矢が立つ」となります。



【白羽の矢】【白羽の矢が立つ】の英語表現

「白羽の矢」の英語表現(white feathered arrow)

「白羽の矢」を英語で表現すると、「white feathered arrow」「white feather arrow」となります。

「white feather」は「白い羽」

「arrow」は「矢・矢印」という意味です。

「白羽の矢が立つ」英語表現 その1(The choice fall on 〇〇)

「choice」は「選択」・「fell on」は「降りかかる」という意味です。

「The choice fall on 〇〇」で、「〇〇に選ばれた」「〇〇に白羽の矢が立つ」 などと使うことができます。

The choice fell on Taro.
太郎さんに白羽の矢がたった

「fell」は「fall」の過去形です。

「白羽の矢が立つ」英語表現 その2(be singled out)

「singled」は「single」の過去形で、「ひとつの・独身」という意味です。

「be singled out」で「選び出された・選ばれた」「白羽の矢が立つ」などと使うことができます。

「白羽の矢が立つ」英語表現 その3(be marked out)

「mark」は「印・記号」という意味です。

「be marked out」で「抜擢された」「白羽の矢が立つ」などと使うことができます。

She was marked out the team leader.
チームリーダーとして、彼女に白羽の矢が立った

【白羽の矢が立つ】の類語・別の言い方

類語・別の言い方 その1(選抜される)

「選抜される」とは、このような意味の言葉です。

多くの中から、目的に合ったものを選ぶこと

「多くの中から選ぶ」「目的にあったものを選ぶ」という点で、「白羽の矢が立つ」の良い意味と似た表現となります。

類語・別の言い方 その2(抜擢される)

「抜擢される」とは、このような意味の言葉です。

多くの中から、特に良いものを選ぶこと

「多くの中から選ぶ」「良いものを選ぶ」という点で、「白羽の矢が立つ」の良い意味と似た表現となります。

類語・別の言い方 その3(選ばれる)

「選ばれる」とは、このような意味の言葉です。

多くの中から、目的や基準に合ったものを取り出すこと

「多くの中から取り出す」「目的に合ったものを取り出す」という点で、「白羽の矢が立つ」の良い意味と似た表現となります。

類語・別の言い方 その4(貧乏くじを引く)

「貧乏くじを引く」とは、このような意味の言葉です。

最も損な役割に当たる

「損な役回りに当たってしまう」という点で、「白羽の矢が立つ」の悪い意味と似た表現となります。

類語・別の言い方 その5(お鉢が回る・おはちがまわる)

「お鉢が回る」とは、このような意味の言葉です。

順番が回ってくる

「厄介な役割の順番が回ってくる」ときに使われることが多いです。

「白羽の矢が立つ」の悪い意味と似た表現となります。




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