

トラウマと身体の傷、関係ないように思うのですが、どのように繋がっているのでしょうか?
詳しくは記事に書いてありますのでお読み下さい。
トラウマの語源は「身体の傷」を意味するギリシャ語に由来していた
トラウマの語源は「身体の傷」を意味するギリシャ語だった
トラウマの語源は、古代ギリシャ語の「τραύμα(トラウマ)」に由来します。
発音は今と同じく「トラウマ」
擦り傷などのような怪我のことで、「身体的な傷」を意味する言葉でした。
トラウマを「精神的な傷」という意味で使い始めたのはフロイトだった
トラウマとは、精神的外傷を意味する言葉でもあります。
これを確立したのは、オーストリアの心理学者であるジークムント・フロイトです。
フロイトが発表した「精神分析入門」の中で「トラウマ」という言葉を使ったことが始まりです。
トラウマの都市伝説的な語源
トラウマには都市伝説的な語源があります。
それは、トラウマの語源が「虎」と「馬」に由来しているということです。
「トラウマ」という言葉から、「虎」と「馬」に関係していると想像されたようです。
実際の語源は古代ギリシャ語なので、「虎」と「馬」は関係ありません。
「トラウマ」は、偶然、日本語の動物の名前が二つ並んだ単語だったということのようです。
トラウマは何語なのか
トラウマは英語だった
トラウマの語源は古代ギリシャ語ですが、トラウマは英語です。
ギリシャからドイツに伝わった
古代ギリシャ語で「傷」を意味していた「τραύμα(トラウマ)」という言葉。
同じ「傷」という意味で「trauma(トラウマ)」という単語になり、ドイツに伝わりました。
ドイツでは「身体的な傷」という意味に加えて、「精神的な傷」という意味でも使われるようになりました。
ドイツから日本に伝えられた
「トラウマ」は、ドイツから日本やアメリカなど世界に広まったと言われています。
ドイツ語は日本のローマ字に似ているところがあり、「trauma」もそのまま「トラウマ」となったようです。
日本には「精神的な傷」の意味のみが伝わり、現在も使われています。
英語と日本語でのトラウマの意味の違いとは
「トラウマ」の日本語での意味
日本語でのトラウマとは、「精神的な傷」を意味します。
怪我などのように目に見える「身体的な傷」ではなく、「心の傷」のことです。
日本では、「ストレス」に近い意味で日常会話で使われることがあります。
「trauma」の英語での意味
英語でトラウマ(trauma)とは、二つの意味を持ちます。
・身体的な傷 ・精神的な傷 |
ドイツから日本に伝わったのは「精神的な傷」の意味だけでしたが、アメリカには両方が伝わったようですね。
英語と日本語の意味の違いとは
日本語 | 英語 | |
意味 | 精神的な傷 | 精神的な傷・身体的な傷 |
日常会話 | よく使われる | あまり使われない |
英語の場合は「I had a bad experience(辛い経験がある)」などを使うのが一般的です。
「trauma」は重い症状の時や、医療現場で使われる事が多いようです。
トラウマを漢字で表すと「心的外傷」
日本語で「精神的な傷」「心の傷」を意味する「トラウマ」
漢字で表すと「心的外傷」となり、とても重たい言葉に感じられます。
トラウマの類語・言い換え
トラウマは「精神的な傷」を意味しています。
同じような意味を持つ言葉は、このようなものがあります。
・精神的苦痛 ・精神的外傷 ・心の痛手 ・心的苦痛 ・ダメージ ・ストレス ・傷心 ・後遺症 |
トラウマの使い方
トラウマの使い方
日常生活で「トラウマ」という言葉を使うことがあります。
日本の場合は「精神的な傷」というよりも「ストレス」に近い意味で使われることが多いように思います。
トラウマの例文
例えば、以下のように使われる事があります。
・アサリを食べたら砂が入っていて、トラウマになってしまった ・子供の頃に猫に引っかかれた事がトラウマで、猫が怖い ・ホラー映画のあるシーンが恐ろしすぎて、トラウマになってしまった |
日本では軽い感じで使われる事が多いです。
トラウマの他国語
現在でも多くの国では、「trauma」という単語が使われ、発音もほぼ同じ「トラウマ」です。
フランス・中国では、スペル、発音とも少し違っています。
英語 | trauma |
フランス語 | traumatisme |
スペイン語 | trauma |
ポルトガル語 | trauma |
イタリア語 | trauma |
中国語 | 創傷 |
ロシア語 | травма |